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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
前回の記事では、言うことを聞かない部下の対処の仕方で悩んでいる女性管理職の話を書きました。
この男性の行動は、明らかに劣等感によるものだと考えられます。
彼は、自分よりも年下であり、そして女性である上司に対して自らの劣等を感じています。
しかし、ここで忘れてはならないのは、劣等感そのものが問題だということではありません。
問題は、劣等感に対するその人の態度なのです。
その人が、自らの劣等感に対してどのような態度を取るか、ということなのです。
たとえ劣等を感じたとしても、彼がそれを建設的な方法によって補償しようと思うならば、彼は、女性上司に逆らうのではなく、その指示に従って仕事をバリバリ頑張り、彼女と対等な立場に立つか、あるいはそれ以上の立場を目指して努力することでしょう。
しかし、彼は、そのような建設的な方法を選択せずに、非建設的な方法によって自らの劣等を補償しようとしているのです。
つまり、それは、自分を高める努力を一斉せずに、ただ相手を貶めることによって優越感に浸ろうというものです。
彼の行動は、暗に次のように言っているに過ぎないのです。
「俺は、お前を上司とは認めていない」
「だから、言うことを聞く気はない」
と。
そして、自らの現状に対する言い訳を作り上げているのです。
「俺のやる気が出ないのは、この上司のせいなんだ」
「この上司でなければ、もっと仕事ができるのに」
「違う上司なら、もっと俺のことを理解してくれて、俺のやり方を認めてくれるのに」
などと。
こうして、彼は、彼女に対して、どちらが上か下かという、仕事とは全く関係のない不毛な競争を仕掛け、その競争に勝とうとしているのです。
この続きは、次回に書きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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