ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
前回の記事では、人を注意するときには、
まず注意をする前に、相手の良いところを挙げる、
あるいは、相手のできていることややっていることを認めてあげる、
そして、その上で注意するべき点を指摘する、
ということを書きました。
(前回の記事はコチラ→『まずは、良いところをほめる 』)
このことは、会社の部下や後輩が、仕事上で何らかのミスをした場合にも応用できます。
例えば、部下が、取引先に重要な連絡をするのを忘れていて、先方からクレームの連絡があったとします。
そんなときには、
「なんできちんと連絡しておかないんだ!君は、いつもそうなんだ。まったく、ミスが多過ぎる」
というような叱り方をついついしてしまうのではないでしょうか。
しかし、本当にその人は、常にミスばかりしているでしょうか。
恐らく、大抵の仕事は無難にこなし、時々、ミスをしているという程度ではないでしょうか。
私たちは、往々にして、一部のことをまるで全体のことであるかのように間違って捉える傾向にあります。
そのために、ミスを犯すのはあくまでもその人の一部の行動であるにも関わらず、それが、まるでその人の行動の全てであるかのように捉えてしまうのです。
そうではなく、全体としてはきちんとこなしている。
ミスは、あくまでもその一部に過ぎない。
という捉え方をするように心掛けるわけです。
そこで、
「普段からしっかり仕事をこなしている○○さんなのに、今回は先方への連絡を忘れていたみたいですね。
先ほど、先方から連絡がありました。確認しておいてもらえますか?」
というような指摘の仕方をしてみてはいかがでしょうか。
そして、素早く対応をしてくれたときには、
「素早い対応ありがとう」
とお礼を言うのも忘れないようにします。
人の行動の一部をクローズアップして捉えるのではなく、その人の行動の全体を常に俯瞰して観察するクセをつければ、その人が普段からできていることややっていることがいかに数多くあるかということに気づかされるはずです。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
- アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方―人はだれに心をひらくのか/コスモスライブラリー
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