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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日の記事の続きです。
昨日までに、ご質問にありました男尊女卑の男性とふてくされる男性の行動を分析してみました。
今日は、もう一人の方からご質問のありました、家族の嫌がることをするお父さんの行動について考えてみたいと思います。
このお父さんは、家族を喜ばせようとお土産を買って来るのですが、これが、甘い物や揚げ物などカロリーが高いものばっかり。
そこで、家族が「健康に悪いから止めてくれ」と大喧嘩しても未だに買って来る。
それで、家族の人たちは、仕方なしに食べている。
ということでした。
この男性の行動が、今回のご質問の中では一番分かりづらかったかもしれません。
なぜなら、どう考えても、家族の人たちに迷惑を掛けている彼の行動は、明らかに、自らの価値を自ら下げているようにしか見えないからです。
なぜ、自らの価値を下げるような行動をわざわざするのか?
そこに大きな疑問が生じてきます。
しかし、然にあらず。
この男性の行動も、ちゃんと自分の価値を高めようとする行動に他ならないのです。
では、なぜ、彼の行動が自らの価値を高めることになるのか。
恐らく、このお父さんは、普段から家庭の中に自分の居場所を見つけることが出来ないのでしょう。
つまり、家族の人たちと折り合いが悪いか、あまり大事にされていない。
少なくとも本人はそのように感じているようです。
そこで、家族の人たちにお土産を買ってきて、自らに注目を集めようとします。
しかし、それが家族の嫌がるものなので、家族の人たちからそのことで非難されることになります。
ここが、人間の行動の非常に面白いところなのです。
このお父さんは、無意識に思っているのです。
「本当に家族の喜ぶものを買ってきても相手にされないんじゃないか。
それなら、たとえ嫌がられてもいいから相手にされようじゃないか」と。
こうして、このお父さんは、たとえ非難されるという形ではあっても、注目を集めるという彼の目的を達成しようとするのです。
つまり、家族から注目されることで自らの価値を高めるという目的を達成しようとしているのです。
ただ、それが、負の形であるというだけなのです。
そして、彼は思うのです。
「俺は、家族のためを思って買ってきてあげているのに、なぜ、俺の気持ちがわからないのか」と。
すなわち、自分の誠意が伝わらないのは、それを理解しようとしない家族が悪いのだ、という論法によって、自らの価値を高めることが出来るのです。
そして、大げんかの後、家族の人たちが自分の買ってきたお土産を食べているのを見て、
「なあんだ、結局食べるんじゃないか。それなら、最初から喜んで食べればいいのに」
と、ここでも、その場の状況を自らの価値を高めるような認識に持ち込むことが出来るのです。
こうして、このお父さんは、家族の中での自らの価値を高める自己欺瞞を演じているのです。
この続きは、次回に書きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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