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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、最近の脳研究によれば、統合失調症と大うつ病性障害の2疾患において、それぞれに特徴的な局所脳形態変化に着目し、MRIを用いた情報から2疾患を鑑別する方法が開発されたらしいのです。
その鑑別方法によって、女性統合失調症患者18名、女性大うつ病性障害患者16名の判別分析を実施したところ、統合失調症の72%、大うつ病性障害の88%でMRI画像による診断が的中し、この鑑別方法が有用であることが示唆されたとのことです。
(この研究の詳しい内容は、コチラ をご参照ください。)
ここで、私が疑問に思うのは、なぜ100%ではないのか、ということです。
もちろん、これから臨床例を増やし、サンプルを数多く集めていけば、さらに精度の高い鑑別方法が確立されるかもしれません。
しかし、およそ人間の心理に関する限り、常に100%ということはありえません。
心理学に基づく調査でも、それが示す結果は、人の持っている傾向であって、絶対的な行動ではありません。
すなわち、人にはこのような傾向があるが、すべての人が必ずしもそうだとは言えない、ということです。
常に人には違いが生じるものです。
しかし、大抵の場合、この違いは無視されることが多いでしょう。
「人間は、人それぞれ違っているから」という一言で。
にも関わらず、人にはこのような傾向があると言われると、すべての人がそうなのだと妄信します。
たとえば、犯罪者の心理を十把一絡げで説明しようとしたりします。
そして、違いがあることは無視されるのです。
しかし、
「なぜ、人には違いが生じるのか?」
そのメカニズムを説明できてこそ、人の本質を本当に理解していると言えるのではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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