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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、最近、『非定型うつ』(通称『新型うつ』)と呼ばれる症状が、若い人たちの間に多く見られるとか。
その症状を端的に言えば、「仕事中はうつで、プライベートは元気」。
つまり、仕事中は抑うつ傾向にあるが、休日は至って元気だというもの。
これは、幼い頃から何かにつけ、
「ダメだ、ダメだ」
と言われ続け自己肯定感を持てずに育った若い人たちは、生れたときから不況の世の中しか知らないために、
「頑張れば報われる」
という価値観がなく、それゆえ、
「会社のために頑張って役に立ちたい」
と思うよりも、
「報われないなら、なるべく他者と関わらず、楽をして生きたい」
という価値観しか持てなかったからだ、と説明する人もいます。
果たして、そうなのでしょうか?
『自己肯定感が持てない』ということは、すなわち『自己に対する評価が低い』ということを意味します。
自己評価が低い人は、決して今の若い人たちに限ったことではありません。
そもそも親が子どもに対して「ダメだ」と言うということは、その親自身も自己を肯定できていないことを意味しています。
なぜなら、人は、自己を肯定できてこそ初めて他者を肯定することができるからです。
それゆえ、自己を肯定できていない親は、子どもに対してついつい「ダメ出し」をしてしまうのです。
また、「頑張っても報われない」と思うのは、不況とはあまり関係ないと思われます。
もしそうであるなら、私たち日本人は、戦後の混乱を乗り越えることはできなかったでしょう。
「頑張っても報われない」という思いは、むしろ自己肯定感を持てないことからくるものです。
自己に対する評価が低いために、自分は頑張ったところで報われることはない、と思ってしまうのです。
それゆえ、「楽をして生きたい」と思うのも、不況とは関係ないでしょう。
たとえば、私の若い頃はバブルの真っただ中でしたが、そのときに、
「会社のために頑張って役に立ちたい」
などと思っている若い人はほとんでいませんでした。
それよりも、
「自分のために儲けて楽をして生きたい」
とみんな思っていました。
要するに、新型うつを時代や環境の責任にしていたのでは、その本当のところは見えてこないのです。
人の行動は、『言っていることよりも、やっていることを見よ』。
彼らは、仕事をしたくないのです。
つまり、自己評価が低いために、自分の能力を使いたくないのです。
それこそが本質であり、そのメカニズムに気づくことが、克服への第一歩となるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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