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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、最新の研究によれば、人のまばたきには、眼球を潤す以外の目的があるらしいのです。
それは、脳のリセットです。
研究では、大学生10人に英国のコメディー番組「ミスター・ビーン」のビデオを鑑賞してもらい、脳の活動を調べました。
その結果、まばたきに伴って、前頭葉の眼球運動を司る領域と頭頂葉の一部にある『注意の神経ネットワーク』と言われる、外界のある特定の対象に注意を向けることに関連した脳領域の活動が低下しました。
そして、その一方で、『デフォルト・モード・ネットワーク』と言われる脳領域の活動が上昇しました。
『デフォルト・モード・ネットワーク』とは、注意を必要とする課題を行っているときよりも、何もしないで安静にしているときにより活動的になる脳領域で、空想や記憶の想起、自己モニタリング、他者心理の推定など、さまざまな内的思考に関連していることが明らかになっています。
この場合、まばたきと同じ時間だけ映像を消した黒い画面を見せても、このような活動の変化は起こりませんでした。
『デフォルト・モード・ネットワーク』と『注意の神経ネットワーク』は、ぼんやりとした状態では数十秒間毎に一方が活動すると他方が休むという活動の交替を示すことが知られていて、今回の研究により、何かに集中して取り組んでいるときでさえ、数秒に1回まばたくことによって、2つのネットワークの活動に交替が生じていることがわかったのです。
研究チームはこれまでに、映画の意味の切れ目でまばたきが起こっていることを発見しており、今回の結果と合わせると、まばたきは一つのストーリーの流れに区切りをつけて注意を解除して、新たな展開のために脳を開放するという重要な役割を果たしているのではないかと考えられる、ということです。
人は、まばたきをすることによって一瞬の間情報を遮断して、脳をリセットしているということなのかもしれません。
この研究の詳しい内容は、コチラ をご参照ください。
そう言えば私たちは、頭が混乱し自分が何をしていいのか分からなくなったとき、無意識のうちに、目を閉じたり耳を塞いだりしています。
それは、情報を一時的に遮断し、内的思考を整理して、新たな展開に対処するために脳をリセットしようとしているのかもしれません。
頭が混乱して自分が何をしていいか分からなくなったときには、その場から離れるなど意識的に情報を遮断して脳をリセットする時間を設けることに効果があるのは、そのためかもしれませんね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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