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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、前回の記事では、『自己欺瞞』の二つ目の意味について書きました。
(前回の記事の詳細は→コチラ )
では、この子どもは、なぜ、このような行動を取る必要があったのでしょうか?
それは、彼が、自らに対する自信を失い、行動する勇気を失っているからに他なりません。
要するに、そのような行動を取らなければ、自分の価値を上げることができないと思い込んでいるからです。
親の手を煩わせることが、なぜ子どもの価値を上げることに繋がるのか?
多くの方が、そのことを不思議に思われるかもしれません。
それは、私たち人間が社会性の生き物であるということにその理由があります。
社会性の生き物である私たち人間にとって最も価値を高めるものとは、それは、社会に受け入れられることであり、他者に認めてもらうことです。
幼い子どもにとっての社会とは家庭であり、家庭とは親そのものです。
それゆえ、親の注目を集めることが、彼らにとっては大きな価値となります。
そこで、彼らは、成長しながら自らの能力を高めることによって親の注目を得、親に認めてもらおうと努力します。
しかし、その過程で甘やかされたり、過度なダメ出しをされたりすると、自分に対する自信を失い行動する勇気を失ってしまいます。
それでも、彼らは、自らの価値を高めたい、すなわち親の注目を得たいと思います。
それゆえ、自らに対する自信を失った彼らは、適切な方法では親の注目を集めることができないと思い、不適切な方法によって親の注目を集めようとするのです。
それが、今回のような自己欺瞞の行動へと導いていくわけです。
彼らにとっては、どんな形であれ、親の注目を集めることが大事だと思い込んでいるのです。
これが、自己欺瞞の基本的なメカニズムであり、大人が演じる自己欺瞞も基本的なメカニズムにおいて大差はありません。
私たち人間は、自らへの自信を失い行動する勇気を失ったときには、大人であれ子どもであれ、さまざまな形の自己欺瞞を演じることになるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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