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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、相談を受けていると、
「私の考え方は間違っていますか?」
というご質問をされることがよくあります。
問題を抱え相談をされる方にとっては、自分の考え方や行動が正しいか間違っているのかは、とても気になるところでしょう。
自分の思い通りに事が運ばず悩んでいる人が、
「物事がうまく行かないのは、自分の考え方が間違っているからなのか?」
と自分を責めるようになるのは、当然の成り行きとも言えます。
しかし、私は、その質問には判断を下さないことにしています。
なぜなら、その人が抱える問題を解決する上で、その人の考え方や行動が正しいか間違っているかということを判断することは、何の意味も持たないからです。
重要なことは、正しいか間違っているかということではなく、その考え方や行動が『有益か無益か』ということなのです。
つまり、問題を解決する上で判断すべきは、今の考え方や行動が有効か有効でないか、ということなのです。
実際、人の考え方が正しいか間違っているかを議論したところで、明確な結論に至ることは滅多にないでしょう。
なぜなら、人は誰しも、自分の考え方を正しいと思って生きているからです。
それゆえ、どんなに議論をしても、それは不毛な水掛け論になるだけです。
重要なことは、先にも示した通り、その考え方や行動が有益か無益かということなのです。
たとえば、大阪市立桜宮高校の体罰問題に関して、橋下市長と市の教育委員会は体育科の入試中止を決断しました。
この決断に対し、
「受験生のことを考えれば、入試を中止にすることは間違っている」
という意見がメディアや在校生、保護者などから数多く寄せられました。
この場合も、今回の決定が正しいか間違っているかを議論しても、恐らく水掛け論になるだけでしょう。
重要なことは、桜宮高校の体罰問題に関して、
入試を中止にすることが問題を解決する上で有効なのか、
それとも、入試を中止にしないことが問題を解決する上で有効なのか、
そのことを考えるということです。
そうすれば、何が有効かという議論がもっともっと深まっていくのではないでしょうか。
私たちが抱える日々の問題についても同じことが言えるのです。
ただ自分の正しさを主張しても意味はないのです。
今の考え方や行動が問題を解決する上で、
『有益なのか無益なのか』
それを考えることが、問題を解決するための近道となるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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