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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、前回記事『ストレスの対処の仕方』で、最後に『フロー体験』について少し触れました。
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この『フロー』に関して、その名付け親であるシカゴ大学心理学科教授のM・チクセントミハイ氏は、次のように定義づけています。
一つの活動に深く没入しているので、他の何ものも問題とならなくなる状態。その経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをするということのために多くの時間や労力を費やすような状態――という概念に基づく最適経験の理論。
要するに、一つのことに注意がとても集中していて、我を忘れるほどそのことに深く没頭している状態のことです。
このとき、意識は非常に集中していながら、気分はとてもリラックスしていて時間が過ぎるのも忘れるほど楽しく、すべてが流れるような状態であり、まさにフローな状態というわけです。
簡単に言えば、ものごとに非常に熱中している状態だと言えます。
ほとんどのみなさんが、特に子どものころなどに、このような体験をされたことがあるのではないでしょうか。
私の場合は、今から思うと、子どもの頃好きだった推理小説を読んでいるときが、まさにフロー体験だったと思います。
本を読み出すと、目の前に本の中の世界が鮮明に現れ、その中で、自分と主人公が一体化しながら、犯人を見つけるために推理を重ねていく。
そんなときには、時間が経つのも忘れて、読書に没頭していました。
このような『フロー体験』に関して、チクセントミハイ氏は、次のようにも述べています。
内的経験の最適状態というは、意識の秩序が保たれている状態である。
これは、心理的エネルギー――つまり注意――が現実の目標に向けられている時や、能力が挑戦目標と適合している時に生じる。
一つの目標の追及は、意識に秩序を与える。人は当面する課題に注意を集中せねばならず、その間、ほかのすべてを忘れるからである。
挑戦目標の達成に取り組んでいる時が、生活の中で最も楽しい時である。
心理的エネルギーの統制を達成し、それを意識的に選び取った目標に向けた人は必然的になり、複雑な存在へと成長する。
このような人は能力を高め、より高度な挑戦対象へと近づくことによって、しだいに非凡な能力を持つ人間に変わっていく。
つまり、彼に言わせれば、この内的経験の最適状態である『フロー体験』を意識的に経験することが出来る人は、生活をより豊かにし、幸せな人生を歩めることができると言うのです。
この続きは、次回に書きたいと思います。
【参考文献】
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