人の言動は、その社会的文脈の中でこそ意味を持つ | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

仕事、恋愛、結婚、人間関係。人生がうまく行かない。変わりたい。

今の人生を変えたい、人生を成功に導きたい、そう思う人は、アドラー心理学をベースにした『気づきの思考法』を学んでください。
自らが演じている自己欺瞞に気づき、必ず変わることができます。

ご訪問いただき、ありがとうございます。


心理コンサルタントのしらたきです。


さて、最近、ハリウッドでは、


グリム童話の『白雪姫』が相次いで映画化されています。


私は、どちらの作品も観てはいないのですが、


聞くところによると、


どちらも、ストーリーを現代風に大胆にアレンジし、


独自の世界観を描き出しているとか。


本来、白雪姫と言えば、


毒リンゴを食べた白雪姫が王子様にキスをされて生き返るという、


とてもメルヘンチックな物語ですが、


そもそもの話は少し違っているようです。


グリム童話の初版本では、


王妃は、白雪姫の継母ではなく実母とされ、


その王妃は、


白雪姫を殺して肝臓をとってくるように命じたり、


あるいは、白雪姫の頭を串刺しにして殺そうとしたりするなど、


もっと陰湿で残酷なものだったようです。


また、最後に白雪姫が生き返るところも、


王子様のキスではなく、


死体愛好家の王子が白雪姫の死体を引き取ろうとしたとき、


棺を運んでいた家来が木につまずき、その拍子に、


喉のリンゴが取れて生き返った、ということになっています。


なんとも呆気ない幕切れです。


そもそも童話や小説などの物語や、


映画、音楽、絵画など、


あらゆる芸術的な作品は、


その作品が生み出された時代的背景や


その作者の置かれた環境や状況など


その作品を取り囲む社会的文脈の中に当てはめてこそ


一つの作品としての意味が見出されるものであり


社会的文脈の中に当てはめてこそ


一つの作品として完成するものなのです


確かに、それぞれの作品の中に込められた普遍的なテーマは、


たとえその社会的文脈を無視して鑑賞したとしても、


十分一つの作品としての意味は成しているでしょう。


しかし、それでもやはり、


それが作られた社会的文脈の中に置いてこそ、


作品の中に込められた本当の意味がより深く理解できるのだと思います。


先にも述べた白雪姫が、映画化するに当たって、


そのストーリーを現代風にアレンジする必要性があったのは、


作品が作られた当時と現代とでは、


その社会的文脈が大きく変わっているためであり、


また、


当時の社会的文脈の中に当てはめれば、


その残酷性や結末の呆気なさなどが持つ意味合いも、


違ったものとして感じられるのだと思います。


人の言動も同じことです。


その人の置かれた状況や育ってきた環境、


あるいは、相手との関係性、など、


その人の持つ社会的文脈の中で捉えられてこそ


その言動の本当の意味が初めて理解できるのです


社会的文脈から切り離されて、


ただその言動だけを観察したところで、


その本当の意味を見出すことは難しいのです。


人の言動は、


その人の社会的文脈の中で理解されてこそ意味をなすものなのです。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


心理学教育の必要性と気づきの思考法を広める活動をしています。


↓ご協力のほど、よろしくお願いします。

にほんブログ村

幸せになりたい方は、


幸せになるための気づきの思考法テキスト


「気づきの思考法養成講座ー総論ー」を読んでください


コチラ をクリックしてください。