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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』の中に、
蛇に喉の奥を咬まれ、
苦しみのたうちまわっている男が出てきます。
ツァラトゥストラは、思わず、男に向かって叫びます。
「噛むんだ、頭を噛み切るんだ!」。
そして、男は、蛇の頭を噛み切り吐き捨てると、
颯爽と立ち上がり、笑いながら歩いていきます。
この蛇は、おそらく、
人の生という有限性の中で、
自らが作り出し自らを縛りつけている、
さまざまな苦しみの象徴でしょう。
自らが作り出した苦しみは、
残念ながら、
自分以外の他の人に取り除いてもらうことはできません。
それは、自らがその頭を噛み切り吐き捨てない限り、
自己を克服することはできないのです。
私たちは、
自分自身を欺きながら、
さまざまな苦しみを自ら作り出し、
自分自身を縛りつけています。
その苦しみは、
自己欺瞞という蛇の頭を自ら噛み切り吐き捨てない限り、
逃れることはできません。
自己欺瞞という蛇の頭を噛み切り吐き捨てたとき、
私たちは、
自己を克服する第一歩を踏み出すことができるのです。
【参考文献】
- ツァラトゥストラはこう言った 下 (岩波文庫 青639-3)/岩波書店
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