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心理コンサルタントのふくよしです。
前回の記事:「他人のする行動の意味がわからない」を理解する方法 の続きです。
不適切な行動に対応するための方法について書きます。
たとえば、前回記事でも書きました。
私の中学生の頃の行動。
私が中学生のころ、家族でボウリングに行った時の出来事です。
私は、比較的ボウリングがうまかったので、その日も、ストライクをいくつとるのか、と気合が入っていたのですが、いざ、始まると、何度投げても、ボールが滑るように曲がり、ガータになるのです。
とうとう腹が立ち、最初からガータになるように、溝にボールをいれたのです。
「どっちみちガータになるんだから」と怒りながら。
父親が、何をするんだ。と怒っていたことを今でも覚えています。
私のたった1つの行動で、おそらく、その日の家族の雰囲気は良くなかったんだと思います。
前回記事で、他人の行動を理解するには、その人の行動の目的がわかることが必要だと書きました。
「何を考えているんだ!」と腹を立てて、思わず言ってしまう行動も、人の行動の目的がわかれば、「何を考えているのか?」がわかります。
つまり、「その考えで、うまくいくかな?」と思うようになります。
不適切な行動をした時に、「何を考えているんだ!」と怒っても、相手を不機嫌にさせるため、怒らせるためにやっているので、相手からみれば、不適切な行動で、うまく(成功)いってしまうことになります。
非建設的で、無益であるという意味で、うまくいく(成功)ということです。
復讐にたとえれば、相手が苦しみ、不幸になるということで、(自分自身が)成功するわけです。それが、非建設的で、無益なものであってもです。
そして、相手を怒らせること(他人に責任を転嫁する)ことで、自分のやれることをやらずに、回避すること(自分の責任逃れをすること)をしているわけです。
私の中学生の頃を例に説明すれば、
父親の「何をするんだ!」
私は「周囲を気分悪くするためにガータにしているんだ!だって、私が気分悪いんだから」ということです。
ここで定義している責任とは、自分の問題は、自分で解決する責任があるという狭義の意味だけでなく、人の”権利”と”協力と貢献”のことを意味しています。
つまり、相手の権利を奪ってはいけないという責任です。
先ほどの例で言えば、
父親も母親も、そして、弟も、家族はボウリングを楽しみにして来ているのです。
その楽しみたいという権利を奪う権利は、私にはない。
つまり、相手の権利を守る責任があるということです。協力のことです。
そして、家族を楽しませたい(つまり、一緒に楽しみたい)ということが、貢献となるわけです。
しかし、その時に必要なものが、”私にはない””私はダメな人間だ”という自己評価であれば、困難な状況の度合いによって、無意識的に、非建設的で、無益な対応をするわけです。
つまり、協力もしない。貢献もしない。自分のことばかり考えるということです。
※困難な状況の度合いは、主観的なことなので、その人それぞれで異なるということです。
しかし、私には能力はない。私はダメな人間だ。を維持することは、とても辛いことです。
だから、無意識的に隠すことをするわけです。
たとえれば、不利な状況だと感じると、自己評価が危険にさらされると感じ、
人は、意味のない自慢話をしたりする行為をします。
私は、昔、超有名会社の部長だったとか、有名人の○○は、私のマブダチだ。とか
その人にとっては、意味がある行動なのです。
自分の現状を維持するため現実の状況を歪ませて(認知を歪ませ)、自己欺瞞することで、状況を回避するわけです。
そして、自分は、ダメだ。。。と信じていることを、さらに強化することになるのです。
では、対応する方法は、示唆を与えることです。「その方法では、うまくいかないよ」っていうことを
その本人が気づくようにすることです。
つまり、周囲は、その行動を無視して、(自分は)楽しむことです。
要するに、相手が不愉快になる権利を奪うことをしないということです。
ボウリングの例でいえば、俺!ひとりで、何バカなことしているんだ????って
そう思えれば、そのような行動をしないで、他の行動をするでしょう。
たとえば、楽しくはないけど。普通に、黙々とボウリングをするとか(協力するということ)
そして、こう言えばいいでしょう。
「調子悪くて、不愉快みたいだけど、(私は)楽しみたいので、気分悪いのなら、ちょっと、(どこかで)休んだら」とか。
責任を取らせること。を意識することです。
そして、もし、ちょっと休んで、またボウリングに参加し、また楽しもうとしているなら、その貢献に、「そうか、ありがとう」と喜ぶこともいいでしょう。
決して、相手の自己評価を低くすることを強化したりするような態度を周囲がとらないことです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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