先入観を捨てる | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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心理コンサルタントのしらたきです。


さて、私たちは、知らず知らずのうちに、他人を先入観のあるまなざしで見てしまいます。


そして、そのために、相手を傷つけたり、ときには、自分自身を傷つけたりしてしまいます。


シドニー・ルメット監督の映画『十二人の怒れる男』は、人の先入観がいかに判断を狂わせているかを描いています。


ニューヨークの裁判所の陪審室では、たった今行われていた17歳の少年を被告とする裁判の評決が行われています。


容疑は、実の父親をナイフで刺し殺したことによる殺人罪。


夏の暑い日で、集められた陪審員たちはみな、評決を済ませて早く帰りたがっていました。


増してや、少年は、普段から不良と言われており、飛び出しナイフを持ち歩いていたところから、誰もが彼の犯罪であるのは間違いないと確信していました。


さらに、証拠や証言の内容もすべて少年にとって不利なものばかりで、評決は簡単に決まるものと、みながそう思っていました。


そんな中、第一回目の評決が行われ、結果は、12人の陪審員のうち、有罪が11人、そして、一人の陪審員だけが、事もあろうに無罪を主張したのです。


評決は全員一致が原則で、評決が出るまでは陪審員は帰れません。


みなの怒号が飛び交う中、無罪を主張したたった一人の陪審員は、他の陪審員たちの先入観に闘いを挑んでいくのです。


そして、証拠や証言の一つひとつが、いかに矛盾や疑問点が多いかを指摘していくのです。


彼の主張を聞いている間に、陪審員の判断は、一人、また一人と、無罪へと傾いていきます。


そうして、最終的には・・・・・・。


よく『先入観を捨てろ』などと言われます。


しかし、人間の記憶の機能を考えれば、これは不可能なことなのです。


人は、先入観を捨てることなどできないのです。


なぜなら、人の記憶は、先入観によって成り立っているからです。


たとえば、コップを例にとって言えば、人は、


「コップとは、このような形で中に飲み物を入れて飲む道具」


というように、先入観を持って覚えています。


そのために、例えば、まったくコップに見えないような形のコップが渡されれば、それが何の道具なのかわからないのです。


このような記憶を『カテゴリー記憶』と言います。


これは、他人を記憶する場合も同じです。


人は、この人はこういう人、あの人はあういう人、というように他者を先入観によって分類し記憶しています。


そのために、先入観を捨てることなどできないのです。


それゆえ、先入観を持っていること自体が問題なのではなく、どのような先入観を持っているかが問題なのです。


自らの持っている先入観の内容に気づくことができれば、先の映画の例のように、先入観のために今まで見えてこなかったものが見えてくるようになるのです。


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