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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、今日は、心理学や脳の話をすこし離れて、統計やデータの数字を見るときに知っていれば損をしないお話です。
最近、ある学会で『子どもの手を見れば、その人が理系か文系かがわかる』という論文が発表されました。
これはどういうことかと言いますと、薬指と人差し指の長さを比べて、人差し指の長さが短ければ理系で、ほとんど同じ長さなら文系だというものです。
思わず自分の手を見た人もいらっしゃるかも知れませんね。
もちろん、このデータは嘘でも間違いでもありませんが、これにはちゃんとした理由があります。
それは別の研究結果が明らかにしているのですが、それによると、人差し指の長さは男性と女性で違いがあるというのです。
その研究論文では、男性は人差し指の長さが短い人が多く、女性はほとんど同じ長さの人が多い、ということです。
これが先の論文の答えでもあります。
つまり、理系には男性の人が多く、文系には女性の人が多くいます。そこで、その人差し指のデータだけを取れば、理系では人差し指の短い人が多くなり、文系には同じ長さの人が多くなる、ということになるわけです。
言うなれば、これは、一種の数字のマジックでもあります。
その他にも身近な例で言えば、たとえば、広告やチラシなどで『お客様満足度95%以上』とか『お客様満足度98%』などと書かれたものをよく見かけますよね。
このデータも決して嘘ではないのですが、そのデータの取り方を知っていれば、なぜそれほど満足度が高いのか、そのからくりが理解できます。
このようなアンケートは、すべての購入者に実施しているわけではないのです。
これは継続して使っている顧客の方のみに、商品に
「もしよければアンケートにお答えください。」
とアンケート用紙を添付して送付しているわけです。
当然、その商品を継続して使っている顧客の方ですから、
「この商品に満足していますか?」
と聞かれれば、
「満足している」
と答える人が多くなります。それゆえ、お客様満足度が90%以上になるわけです。
アンケート結果の統計やデータには、このような数字のマジックがよく見られます。その統計をどのように取っているのかを知ることができれば、その数字に踊らされることもなくなるのではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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