部下の失敗に対する上司の対応について | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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心理コンサルタントのしらたきです。


さて、先週、失敗したときの責任の取り方として、


①現状の回復

②再発の防止

③謝罪


の3つを挙げ、記事にしました。


詳しくは、前回記事『失敗したときの対処の仕方 』をご参照ください。


そして、この記事に関して、次のようなコメントを頂きました。


私の会社の上司は気が長い方なのか、私の失敗を何度も指摘して正しいものに対してお礼が来ます。

私も何度も修正していますから、謝罪をするのですが、そのお礼で達成感と、次回の失敗を無くそうと頑張れます。


(中略)


反対に、もう一人の上司は失敗を許してくれません。

最後は、ご自分で修正されて私の所には返って来ません。

凹みます…

自信もなくなります。

仕事をするのが怖くなります。


この二人の上司は、部下の失敗に対する対応の仕方がまるで正反対で、一方は寛大な対応をされ、もう一方は非常に厳しい対応をされる、ということです。


確かに、この方のコメントにもあるように、部下に対する上司の対応は、部下の仕事に対する取り組み方ややる気などに大きく影響を与えるように感じてしまいます。


しかし、そこには『他人の評価が自分の価値を決めるという誤った認知の仕方があり、『いつも認められなければならないというねばならない思考が横たわっています


そのため、失敗を犯した本人の問題とそれに対応する上司の問題を混同してしまい、上司の対応を非常に大きな問題のように感じてしまうのです。


もしあなたが仕事で失敗をしたのなら、その失敗に対してどのような責任の取り方をするかは、もちろん、あなた自身の問題です。


しかし、部下の失敗に対する責任の取り方に対して、それを許すか許さないか、どのような判断を下すかは上司の問題であり、部下にはどうすることもできないことなのです。


つまり、自分ではコントロールすることのできない上司の問題に対して、一喜一憂しても仕方のないことなのです。


たとえば、あなたが失敗を犯し、迷惑を掛けた相手に心から謝罪し、その失敗によって生じた損害をできうる限り回復する努力をして、二度と同じ失敗が起こらないように最善と思われる防止策を講じたとしても、その部下の失敗を許さず、部下の努力を汲み取ろうとしない上司がいたとするなら、どちらが不適切な行動を取っていると言えるでしょうか。


当然、この場合に不適切な行動を取っているのは、上司だと言えるのではないでしょうか。


そして、それは上司の問題なのです。この上司は、あるいは、誤った認知の仕方でものごとを捉えているために、このような不適切な行動をしているとも考えられます。


いずれにせよ、このような上司の不適切な行動に対して、なぜ過度に反応する必要があるのでしょうか。


しかし、だからと言って、どんな態度を取ってもいいというわけではありません。


このような場合には、上司の対応は上司の問題として考え、本人は、自分にできうることを精一杯するだけなのではないでしょうか。


それは、たとえ失敗の修正を上司自らが行うとしても、本人としては、許されようが許されまいが、まず自分の失敗を上司に対して心から謝罪し、二度と同じ失敗が起こらないように再発防止策を自分なりに考え、それを常に実施できるように懸命に努力することだと思います。


何度も言います。失敗に対してどのような責任の取り方をするかは失敗を犯した本人の問題です。しかし、部下の失敗に対する責任の取り方に対してどのような判断を下すかは上司の問題です


失敗を犯したときには、この二つの問題を決して混同することなく、どのような状況であっても、そのときに自分ができうる範囲内で、失敗に対する責任を精一杯引き受ける努力をすることが重要なのであり、その行動に対する他人の評価は重要なことではないのです。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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