タイガーマスク現象 | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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今の人生を変えたい、人生を成功に導きたい、そう思う人は、アドラー心理学をベースにした『気づきの思考法』を学んでください。
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ご機嫌いかがでしょうか?

心理コンサルティングオフィス ふくよしです。

最近、世間では、「タイガーマスク現象」とでも言うべき善意の輪が、各地に広がりを見せています。

このような善意の輪が各地に広がりを見せることは、大いに素晴らしいことだと喜んでいます。

この善意の行動の広がりに対して、ある大学の社会心理学者は、「日本は『照れの文化』であり、このような善意の行動が広がるには、そのきっかけが必要なのだ」という分析をされていました。

しかし、この社会心理学者の分析は、残念ながら、日本人の本質を見誤っています。

日本にあるのは『照れの文化』なのではなく、『他人の行為を批判する文化』なのです。

日本で善意の行動が広がりにくいのは、そのためです。

日本人は、他人の行動、特に他人の功績や善意の行動を批判するという特徴が顕著に見受けられます。

たとえば、水嶋ヒロさんが初めて執筆した小説が新人賞を獲得されましたが、このときも、そのことを賞賛する声よりも、「出来レースではないのか」という批判の声の方が多く聞こえました。

また、日本人の中にも世界の紛争地域で懸命にボランティア活動をされている方がいらっしゃいますが、たとえその人たちのことがメディアで取り上げられることがあっても、今回の善意の行動のように、日本の中でそのような行動が大きな広がりを見せることはありませんし、その人たちの行動を励まし賞賛する声も聞こえてきません。

それは、その人たちのことがメディアに取り上げられるのは、そのほとんどが紛争地域でトラブルに巻き込まれたときであり、そのときに聞こえてくるのは、その人たちの行動を否定し批判する声が圧倒的に多いからです。

つまり、日本の中である行動が流行るのは、その行動に対する批判の声が少ないときなのです。

たとえば、民主党への政権交代は、民主党には政権担当能力がないという批判の声が世間の間で多い時には決して実現することはありませんでしたが、その声が少なくなった途端に実現する運びとなりました。

しかし、その後、民主党政権が実現した数少ない公約には誰も目もくれなくなり、実現しなかった多くの公約に世間の批判が集中するや否や、支持率は一気に下落し、ねじれ国会へとなだれ込んでいったのは記憶に新しいところです。

この行動も、世間の間に批判の声が多いか少ないかによって大きく左右されています。

さらに言えば、日本で流行るお笑いの特徴も、他人の行動や見た目など、他人を批判しバカにすることによって得られるものがほとんどであり、時の権力を批判したり諷刺したりするお笑いは、全くと言っていいほど流行りません。

また、日本人は、地域での文化の違いを、認めることよりも批判しバカにすることの方が多いのです。

従って、日本人が「照れる」という行動を身につけるようになったのは、この周囲からの批判に対する防衛手段としてなのです。

「照れる」という行動を自分と周囲との間の緩衝材として使うことによって、人々からの批判を避けようとしているのです。

ではなぜ、日本では『他人の行為を批判する文化』が根付いたのでしょうか?

それは、ほとんどの日本人が劣等感を持ったまま生活しているからです。

そのため、他人を批判しバカにすることによって得られる優越感により、その劣等感を補おうとしているのです。

それゆえ、日本は『照れの文化』なのではなく、『批判の文化』なのです。

もし日本の文化が『批判の文化』ではなく『照れの文化』だとしたら、今回のタイガーマスク現象は、メディアに取り上げられる前にこそ、大きな流行を見せていたはずです。

なぜなら、メディアに取り上げられた途端、人々は照れてしまって、たとえ匿名であっても行動できなくなるからです。

ただし断っておきますが、決して今回の善意の行動を否定しているのではありません。

あくまでも日本人の持っている特徴を述べているのです。

もし日本に『他人の行為を批判する文化』がなければ、もっと多くの善意が広がっていてもおかしくないのです。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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