自分を変えるために-心の仕組み- その2 | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

仕事、恋愛、結婚、人間関係。人生がうまく行かない。変わりたい。

今の人生を変えたい、人生を成功に導きたい、そう思う人は、アドラー心理学をベースにした『気づきの思考法』を学んでください。
自らが演じている自己欺瞞に気づき、必ず変わることができます。


前回記事の続きです。

人は、他者(外界)を理解しようとする(推測しようとする)能力があります。


動物は、相手から恐怖を感じた場合、弱いと判断した相手には、体を大きくみせて、威嚇します。(相手は、怖がって逃げるだろう。と相手の行動を推測)

強いと判断した相手からは逃げます。(姿を隠します。)

つまり、生きるためにです。(これはいわゆる生物的所属なのです。)動物にも同じように、その能力はあるのです。


しかし、人間は、自覚があるため、一律にそのようにはしません。
(自覚のない2、3歳の子供は、そのような振る舞いは、しないのです。怖ければ、戦うか?泣いて、他者の助けを求めるか?逃げるでしょう。)


なぜなら、情けない、恥ずかしいと思う人もいます。


騙すこと。嘘をつくことはいけないと思う人もいます。


強い相手には、威嚇し、喧嘩を挑む人もいます。(カッコイイと思っているのでしょうか?)


弱い相手には、愛を与える人もいます。(優しいと思っているからでしょうか?)


つまり、人間の場合は、生物的所属(生きる等)だけでなく、社会的、心理的所属について、優越的な満足を得ようとすのです。※良い悪い、正しい、間違っているというものではありません。


私が、それを望むのだから。他者も、それを望んでいるかもしれない。というように思ってしまいがちですが、逆なのです。※人間は、主観的なので、逆なのです。


つまり、他者は、それを望んでいるかもしれない。(推測)だから、私も、それを望むのです。(自覚)の順番なのです。


私は、○○だから、外界(他者、社会)は、○○だろう。ではなく、外界(他者、社会)は、○○だ。だから、私は、○○だ。ということになります。


動物に比べ、非常に大きく発達した前頭葉が、自覚という能力をもたらしました。

人間は、高度に発達した脳を社会的にコントロールすることが、共同体生活では、必要です。他者と協力して生きることです。利己と利他のバランスを保つことが必要なのです。つまり、心という概念が、人を制御し、支配することで成り立っているのです。※だから利己と利他のバランスが保てるのでしょう。他者への貢献、協力もできるのでしょう。


だから、自覚ということ。これは、人間には必要なのです。


しかし、その一方で、私とは?どういう人間なのか?


私とは?の始まりであり、これが、私に混乱をもたらしたのです。


これは、人間以外の動物にはありません。植物にもありません。


カエルがカエルであることを、もし自覚できたなら


トマトがトマトであることを、もし自覚できたなら


他者を羨ましいと思い、カエルであることをやめようとするでしょう。トマトであることをやめようとするでしょう。


しかし、そのようなことがあるように思えません。


亀が、足が遅いのを悔やみ、うさぎのように早く走れないなら走っても意味がないなどと考え、歩く事さえやめることをしません。うさぎだったら。。。と考えて生きていません。


つまり、人間以外の動物は、持って生まれてきたものを最大限に活かすことしか、考えていません。生きるためにです。


つまり、人は、他者をどう見ているのか?で、私を決めようとするのです。

私とは、つまり、他者(人や社会、つまり外界)をどのように見ているのか?この世界をどのように捉えているのか?それが、私自身の答えなのかもしれません。


そして、この自覚が、自分以外の人になろうとする自己欺瞞の始まりとなるのです。

権威のある人を尊敬する人は、自分も権威のある人になりたいと思う。(社会的所属:社会的地位や名誉を得るためにはの自分自身の答えとして)

お金持ちを羨ましいと思う人は、自分もお金持ちになりたいと思う。(心理的所属、:安定している。社会的所属:経済的地位を得るにはの自分自身の答えとして)