心理学教育の必要性と気づきの思考法を広める活動をしています。
幸せになるための気づきの思考法テキスト
「気づきの思考法養成講座ー総論ー」は→コチラ
をクリックしてください。
ご機嫌いかがでしょうか?
心理コンサルティングオフィス ふくよしです。
気づきの思考法では、人間は、(ある程度)自分の自由意志で、(ある程度)人生を決定できると仮定しています。
例えば、人は、自分の行動に制限をかけられると怒りなどの否定的な感情が生まれ、自分の自由を守るための行動をします。
これは、人は、ある程度人生をコントロールできると考えている証拠だといえます。
心理学用語で、”心理学リアクタンス”というものがあります。
これは、”人は自分の意見や行動に制限をかけられると、それに反抗し、自由を回復しようとする動機的状態のことをいいます。”(ブレーム.J.W)
つまり、人は、『それをしたらダメ』と言われる(自由を制限される)と、その反対の行動(自由を取り戻そう)をとりたくなるものなのです。
ロミオとジュリエットの恋がさらに燃え上がったのもこの現象です。
これは、人は行動を制限されると自分の環境をコントロールしたいという欲求があるからです。
では、その自由が制限される環境下で、少しでも否定的な感情を軽減する方法はないのでしょうか?
E.J.ランガー、J.ロダンの実験結果によると
混雑しているエレベータ内で、エレベータの操作盤の前に立っている人は、混雑している感覚が軽減し、不安感も少なくなる。
それは、その人が自分の環境をコントロールしているという強い感覚を持つからだそうです。
つまりこれは、人はストレスの多い環境に置かれた場合、その出来事に対して部分的にでもコントロールできると感じれば、ストレスによる悪影響が軽減されるということです。
職場や仕事などでストレスを感じ、その結果、うつ病など心の病は、今では、社会問題化しています。
しかし、もっともストレスを受けるはずの立場の社長よりも一般社員や中間管理職で、うつ病が多いのは、ストレスに対して、部分的にコントロールできる立場か、そうでないか、という点に大きな違いがあるからではないでしょうか。
私が学生だった頃の先生の話ですが、その先生によると学生時代はランニングが大嫌いだったそうですが、先生になってからは、嫌いではなくなったそうです。
その理由は、自分が生徒の頃は、ランニング中、どこまで走るのかな・・、しんどいな・・、早く休憩してくれないかな・・・って思いながら走っていたそうです。(これがストレス) しかし、自分が指導する先生の立場になってからは、しんどければ休憩をしよう(部分的にコントロールができる)と思って走っているので、全然しんどくなくなったからだそうです。
ランニング自体は、しんどいんですが、行動を部分的にコントロールできるとできないで、全然違うものです。
つまり、会社などストレスがある環境下で、ストレスを軽減する方法として、次の2つが考えられます。
①社員に部分的にコントロールできる権利を与える
②社員に行動を制限するものを一時解除してあげること。
例えば、
①のケースでは、フレックスタイムなどで出勤・退社時間をある程度自由になる決めれる権限を与える
②のケースでは、社員全員に強制定時退社の日を設ける。(自由になる時間を強制的に与える)
などが、具体的な方法の1つだといえそうです。
幸せになるための気づきの思考法テキスト
「気づきの思考法養成講座ー総論ー」は→コチラ
をクリックしてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
心理学教育の必要性と気づきの思考法を広める活動をしています。
よろしくお願いします。
にほんブログ村