校長先生のつぶやき | フィジカル運動教室 http://www.aso-spo.net/

フィジカル運動教室 http://www.aso-spo.net/

愛知県岡崎市で活動しています、子供たちが遊びスポーツを通し楽しみながら、心と身体の根っ子を育むための教室です

こんにちは
校長の伊藤です

早いもので
新年を迎え1月も残すところ後10日余り

何事も動き出しが肝心と

3月4、5日
岡崎市中央総合体育館で開催する
第10回  全国道場交流合宿

4月29日
愛知県青年の家
芝生広場で開催予定の
NPO法人生和会グループ主催の
第3回 運動会のための準備運動会

新年度に備え
現在、フィジカル運動教室で
頑張ってくれている
学生さんの卒業等に際しての
正規スタッフも含めた新たな人員の確保
など

動き出しは確かに早かったはずなんですが
立ち止まり
考える事も年々増えて来て

そんな中
今回は
フィジカル運動教室のお話

この教室には
運動大好きっ子から
誰とでもすぐにお友達になれる子
活発な子
引っ込み思案な子
お話を聞いたり
ものを集中して見たり
じっとしているのが苦手な子だったり
様々な子どもが集う場所です

この教室を始めたきっかけ
それは今年で25年目を迎えた
空手道場での指導でした

30歳を過ぎて
最初は高校生を含む一般だけで始めた稽古

私自身も現役で
なかなか練習相手もいない中
半分は自分の練習に付き合わせるような内容で
進めていた道場

そんな折
当時の市政便りに載った
私の記事を観て入会して来た小学生

多動症という診断を受け
児童養護施設に通う子でした

しばらくして入会した
その子のお友達は
髄膜炎と診断されていて
今まで出会ったことのない子ども達
教室の子どもの人数が増えると
辞めて行った二人の子

それを残念だと言いながら
内心ではホッとしている自分もいました

常に手探りで
二人だけを指導していた頃

練習日の前日には遠征先で
その子との練習を考えただけで胃液を吐き
それほど悩み

それがいつか
その二人の子が道場を去って
子どもの人数が増えるに従い

大会の結果
強い選手を
競技に勝てる選手を
そんな思考が日増しに強くなり

私自身も現役を引退し
県コーチから監督
その後は強化委員長として
まさに競技の世界で生きて来ました

ただ、来る者は拒まずであったり
一人に一つの空手道がある
との考え想いも
常に持ち続けていました

そんな環境の中
先天性難聴の障がいを乗り越え
国体、全日本の代表として活躍する選手
小学校から一般まで
様々な大会で活躍してくれる選手も多く育ってくれ
現在も高校、大学の空手部で頑張っている者
社会人として
様々な形で道場と関わってくれる道場生も多くいます


そんな生活の中
フィジカル運動教室の発想は徐々に膨らんで行きました

40代後半の頃
何故、自分はいつも怒ってばかりいるんだろう
空手が出来たから優れている
不得意だから劣っている

走るのが速かったり
大きな声で挨拶が出来たり
淋しそうにしている子にそっと寄り添ったり
それまで道場を巣立って行った多くの子ども達
もっと褒めることが出来ただろうに
もっと声を掛けることが出来たはずなのに

今まで出会った
全ての子どもとの
新たな関わり方があっても良いのではないか
道場がスタートした25年前から現在に至る
経験をもとにはじめた
フィジカル運動教室

この1月31日には
「岡崎市発達に心配がある子の早期支援システム検討委員会」
の傍聴に行って来ます

みんな違ってみんな一緒

この想いについて
自分なりに考える機会になればと思います

今回のブログの締め括りに
私の大好きな金子みすゞの詩を添えます

私が両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに
地面を速くは走れない
私がからだをゆすっても
きれいな音は出ないけど
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんの唄は知らないよ
鈴と、小鳥と
それから私
みんなちがって
みんないい

みんな違っていいんだよ

私には
そう聴こえます

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