屋根を駆ける | キドラの憂鬱と微笑

キドラの憂鬱と微笑

施設の介護の事 特に 認知症ケアの事
自分史 振り返り
ファンタジー文学

北海道はすでに雪が降ったという。

小樽はまだらしいが

11月は初雪が確実に降る。

毎年10月か11月には初雪が降った。

ある寒い朝目が醒めると

二重窓の外が、

いつもより明るく静かだ。

内側の曇りガラスの窓をあけて

外の風景を眺める

いつも見える

家々のカラフルなトタン屋根が

すべて白に塗り初められている。

でも初雪は

学校から帰る頃には

ほとんど溶けている

根雪が降るのはクリスマスの頃

クリスマスには必ず雪が降った

関西では雪のないクリスマスだ

雪が積もると何でもできた

余市の間借りしていた家は大きく

その家の屋根を

いとこ達と忍者のように駆けて遊んだ

屋根には雪が不意に落ちるのを

防止する木が組んである

その木に沿って走る

気がつくと、

パンツまでぐしょぐしょになるほど

雪まみれで遊んだものだ。