こどもとアロマの原亜紀子です。
先日から
募集をスタートした
「ホームケアアロマスタート講座」
考えてみたら
半年ぶりの募集だったので
いろいろ忘れていて
作業に時間がかかってます。
その反対に
スライド作りのほうは
2週間おきにzoom講座を
開催していたので
サクサクと進んでおります^^
昨日は
よくある質問Q&Aの部分を
作っていたので
今回はそこででてくる質問を
1つ取り上げて
書いてみたいと思います。
Q:精油は高濃度で使用するほど効果も高くなりますか?
アロマ(精油)を使うとき
濃度を高くすると
そのぶん効果も高くなる
と思っていたりしないでしょうか?
じつは私も
きちんと学ぶ前は
そう思って使っていました。
濃度について考える前に
まずは精油というのは
植物中にあるときよりも
非常に濃縮された液体
ということを知っておく必要があります。
精油のもととなるのは
植物が生き抜くために作りだす
エッセンス。
葉の裏側、茎、樹皮、根、花弁など
さまざまな場所に貯蔵しておき
必要なときに放出します。
精油は
そのエッセンスを
蒸留などによって抽出し
多くは植物中にあるときよりも
100倍程度に濃縮されています。
ということは
1%濃度で使っても
植物中にあるエッセンスと
同程度というかんじでしょうか。
精油の皮膚への刺激性で
こんな研究結果があります。
ローズ
ローズマリー
マジョラム
ブラックペッパー
シナモンなどの
皮膚刺激性が異なる
いくつかの精油での実験で
0.1%濃度を境にして
線維芽細胞の生存率が低下。
1%ではなく0.1%
かなりの低濃度です。
1%ではすべての精油で
生存率40%以下となり
細胞毒性を示していました。
ただこれは
試験管の中での実験なので
実際に皮膚に塗布して
真皮層にある線維芽細胞へ届くのは
塗布した濃度よりも
ずっと低いと思いますが
それでも
濃度が高くなれば
このような細胞に対する毒性は
そのぶん高くなるということは
知っておくといいですよね。
線維芽細胞は
皮膚の真皮層にあり
コラーゲンやヒアルロン酸などを
作り出す働きをしていますから
美しく健やかな肌でいるためには
とくにお顔などへは
精油はごくごく低濃度での使用が
よいでしょう。
よくお顔は
1%濃度といわれていますが
毎日のスキンケアなら
0.5%で十分だそうです。
ほかにも
濃度5%と10%での比較で
5%のほうが効果が高かった
といった研究結果もあり
必ずしも高濃度=高い効果
というわけではないことがわかります。
でもじつは
そんなことは
私たちは経験的によく知っています。
お料理で使う調味料だって
薄すぎても
濃すぎても
美味しくはなりません。
「適正濃度」に
ピタっとはまったときに
美味しいと感じ
調味料の効果を最大限に発揮できます。
精油だって同じこと。
でもなぜか
小さな遮光瓶に入った
よく知らない液体になると
「高濃度ほど高い効果」
と言われてしまうと
鵜呑みにしちゃう人もいるのです。
では
「原液での塗布」はどうでしょう?
原液塗布のメリットとしては
経皮吸収したときの
即効性でしょうか。
精油は分子量が小さく
そのままで塗布すれば
すばやく浸透していきます。
でも、そのぶん
血中濃度が比較的高い状態で
全身へ運ばれていくので
たくさん使った場合の
全身毒性のリスクは高くなります。
植物油などに希釈していれば
ゆっくりと浸透していくので
血中濃度が急激に上がる
ということは避けられるのです。
また
濃度が高ければ
そのぶん皮膚へ与えるダメージは
大きくなります。
多くのアロマ団体が
原液塗布をしないように
注意喚起しているのは
精油による事故を避けるためです。
原液塗布は
急性の感染症など
有効な場合もあるけれど
精油の知識があやふやな人や
体のことを勉強していない人が
気軽に行っていいとは
私はとても思えないです。
では
適正な濃度は
どうやって出せばいいのでしょう。
一覧表になっていたら
わかりやすいのにね。
でも
それを作るのは
ちょっと難しいです・・
精油の濃度は
・使う目的
・使う精油の種類(皮膚刺激性や毒性)
・精油を溶かす基材
・塗布する場所(部位)
・塗布する範囲の広さ
・皮膚の状態
・精油を届けたい場所
・使用する人の年齢、健康状態
などなど
さまざまな条件によって
変わってきます。
皮膚へ使うときは
使った分の精油が
そのまま皮膚に届くのだから
低めの濃度で十分ですが
風邪で高熱のときなら
同じ皮膚への塗布でも
届けたいのは血中です。
浸透する前に揮発してしまったり
皮膚での代謝
血中まで浸透しない分
などがあることを考えると
必要量よりも多めに
少し高めの濃度が必要になります。
ほかにも
毎日のスキンケアなら
0.5%で十分だけれど
火傷や傷といった局所使用では
少なくとも4~5%は欲しい。
皮膚刺激性が低い
ラベンダーアングスティフォリアと
皮膚刺激性が非常に高い
スパイス系の精油などとでは
濃度を変える必要があります。
皮脂がたっぷり分泌された
テカテカのお肌と
乾燥肌でカサカサのお肌とでは
同じものを使っても
皮膚へのダメージの大きさは
かなり違ってくるでしょう。
また
メンタルケアの場面では
低い濃度のほうが
効果が高まることもあります。
・・といった感じで
いろんな条件によって
適した濃度は変わってきます。
なので安易に
濃度が高ければ効果が高くなる
またはたくさん使えば使うほど
効果が上がるとは
思わないように注意してくださいね。
アロマ(精油)は
濃縮されたものなので
そのぶん植物中にあるときよりも
作用は強力になり
毒性があればその部分も強調されます。
植物由来だから安全
というわけではなく
安全な使い方を選ぶことで
安心して使えるようになります。
安心安全でアロマを使えるように
アロマの基本は
知っておいてほしいなと思うのでした。
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原 亜紀子
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