婦人科便り284 婦人科検診はいつから | 婦人科備忘録

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ある婦人科医の独り言です

ネタ提供ウェルカムですが
最近ご質問内容が
すでに記事になっていることが多くなってきました。
お手数ですが、まずはブログ内をご検索ください。

ネタ提供ありがとうございます。

 

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Q.

いろんな検診がありますが、一般的に、

婦人科系のがんの検診って、

何歳ぐらいから受けるべき(受けられる)ものでしょうか?

 

A.

内診ができるようになってから、の方が

できる検査は広がります。

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うちのコムスメが意を決して婦人科デビューした際

勝負パンツをはいていったらしいのだが

お腹からのエコーに留まり

特に勝負はなかったとのこと。拍子抜け。

 

まあ、乾坤一擲、大一番!の場面は

婦人科受診以外にも「きっと」あるだろうから

その高級パンツは大事にしておくように。母より。

 

パンツより中身だYO。父より。

 

さて、乳幼児のおむつかぶれから

老女の臓器脱まで

さまざまなニーズに対応しておりますが

こと健診、となると

子宮頸がん検診ってあなた、

「子宮頸部の細胞を綿棒(もしくはちっこいブラシ)

 でこすって取ってくる」

ことが要件としてあり、内診、絶対、ダメ!だと

物理的に不可能ぢゃないか?

 

卵巣のチェックは経腟エコーでなくても

お腹からのエコーでOK牧場、なので

まだお風呂にお母さんと一緒に入っている幼子なら

お母さんに毎日お腹の様子を観察してもらい

なんだかおかしい・・・と思えば

まずは小児科の先生にご相談でよろしいかと。

たまーに珍しい卵巣の腫瘍など見つかることもあり

なかなか未就学児童の婦人科疾患も侮れません。

 

問題は、手厚い母の観察下に

置かれていない「死角」にいる女の子で

こちらをどうするかは日々頭を悩ませているところ。

こういった婦人科疾患に対する

情報発信は彼女たちのためでもあるわけです。(後付け)

 

大学病院にいたころ、

26歳でまだ生理が来ていないという女子来た。

お母さんを病気で早くに亡くされ

お父さんと二人暮らし。

生理が来ていないことをどうしても父に相談できず。

ナプキンが要らないからいいや~くらいに思っていたそうな。

初彼ができて、彼との将来を考えるようになって

ようやく重い腰を上げたらしい。

なんだか上下左右両方向に気の毒な状況でありました。

 

一般的には18歳までに初経が来ないと

一度でいいから婦人科を受診してほしい、と思います。

 

と、申しますのも

手当てが早ければ早いほど

状況が改善しやすいからです。

 

彼女の場合、生まれつきの性器の異常がありまして

ちょっと珍しい手術をしなくてはならず

幼いころに見つかっていたら

この手術はせずに済んだのになあ、

と思わずにはいられませんでした。

 

そういった意味で、小さい時から

何か困ったことがあったら相談できる婦人科

をお嬢様に作っておくのは大事かもしれない。

敷居が高けりゃ小児科でもいい。

たいていの小児科の先生は情熱的で勉強熱心な

よい先生が多いので、相談しやすいと思います。

 

ちなみに、高級おパンティにの中心につけられた

お花などには金具がつかないものを着用すべし。

以前、夜中に

「腹腔内に異物があります!」

とお腹のレントゲンだけで呼び出され

よくよく写真を確認したら、

「勝負パンツのアンニュイな飾り」

だったことある。私の睡眠を返せ。

・・・いやまあ、誰しも間違うことはあるため

ネタの提供としてありがたく頂戴しておきます。爆

 

 

CT撮ってよね~~~~~~~~~~~~