閑話休題 ニンゲンはか弱く愚かだが、いじらしく、そして美しいのであります。 | 婦人科備忘録

婦人科備忘録

ある婦人科医の独り言です

ネタ提供ありがとうございます。

 

太陽フレアが電磁波を飛ばす中

はかなく美しいオーロラが

ここ日本でも観測されたとのこと

それと関係あるかどうかわからんが

うちのわんこが一晩中うちの中を駆け回り

大変だ!大変だ!と言って回っているようで面白かった。

私はいつもの鈍感力を発揮し、朝まで爆睡。・・・なにか?

 

大きな手術から生還したマダムよりお便り。

いろいろいろいろ四方八方に大殺界&鬼門なのでは?

と思わせるご事情がおありなのだが

無事でしたよ!とのご報告をわざわざくださった。

 

ありがとうございます。

 

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どんなに泣いても、いつも笑顔で安心させてくださった皆さんに

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

私は直接その方達にできる事はないかもしれませんが、

いつかどなたかの笑顔になれる存在になりたいと思いました。

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まずはハグ!

よく頑張りましたー。えらかった!

もうそのお気持ちだけで世の中が明るく照らされる。

お便りの中に「硬膜外麻酔で5回も背中を刺された」との記述

平にご容赦。もう、誰か代わってやれYO!

 

だいたい外科系の医者は麻酔科もローテ―トすることが多く

私も例外に漏れず6か月ほど回ったが

そこで修得したことは

「その硬膜外の針、絶対入らんやろ」という角度。

横から見るとようわかるんですわー

それ入らんやろ、ということが・・・OMG

新米の麻酔科のセンセ、執刀医がじっと見つめてると

余計緊張するらしく、たいてい途中で追い出されます。

時々見てて、絶対入らん角度が続くと

こっちの方が気分不良で部屋を出ることもある。勘弁してや

 

そういえば、自分の患者さんが

術前に潰瘍性大腸炎が悪くなっていることが発覚

大腸カメラに付き合ったことがあるんですが

その時も若手の消化器内科医に

「ちょっと出ててもらっていいですか・・・

 そんなにじっと見つめられると

 手順がぶっ飛びます」と懇願されたことあるー

なによ~、けち。見せてよ。

おとなしく隅っこで見ていただけなのであるが

年齢を重ねるとどうも存在感が増すようです。

もしくはオーラ拡大?どっち

 

ちなみに私はギャラリーがいる方が燃えるタイプ。

かつて帝王切開の後、それまでそこにいた

小児科医、研修医、助産師、医学生、などなど・・・は

赤子が部屋を出てしまうと潮が引くように皆、いなくなるため

ちょっと閑散としたオペ室になる。

赤子が寒くないよう室温を高くしてあるのだが

赤子がいなくなると室温も下げる。術着着てると暑いんで。

でも、あれが苦手でしたね。求むギャラリー

 

何はともあれ

 

私の経験上、していただいたことに感謝し

素直に善意を善意として受け止め

良いエネルギーを選んで受け取るマダムは経過良好。

あとは適度に乳酸菌など活用し

腸内フローラ整う、からの、免疫システムアップ!で

この難局を乗り越えてほしい。

そしてできるなら、

あなたが諦めないこと戦うことこの世に踏みとどまることで

その背中に勇気づけられている人が

一人や二人ではないことを決して忘れないでほしい、と

思うのであります。

 

きばれ!

 

私もそうする。