ネタ提供ありがとうございます。
術後、新たに便秘になりました報告が相次いでいる。
開腹だろうが腹腔鏡だろうが
１年も経つと野に放たれるため（言い方）
こういったお悩みはきっと放置されているだろう。
ただ、術中所見でその理由の
おおよその見当がつく場合も多いので
ほんとは執刀医、もしくは
いやいやながらも一緒に手術をしていた助手が
対応すべき案件ではある。おい聞いてるか野郎ども。
自分の担当のマダムにはボルビック飲んでて❤
とか言っちゃうことも多いが（不親切）
心当たりを論じてみたいと思う。
手術するとき
この腸がなけりゃーなー・・・
と一瞬でも思ったことがない産婦人科医はいない。たぶん。
子宮や卵巣を触るのに、
あの高野豆腐みたいな柔らかさを持つ
ながーいものがなかったら
ほんとに手術はやりやすくなる。
開腹術の場合は神が作った万能の道具
「人間の手」を使って
やさしーく肝臓の方へ腸管を上げ、
手術用のタオルを子宮の後ろに挟み込んで
術野の邪魔にならないように押し上げておく。
腹腔鏡の場合は「人間の手」が使えないので
マダムを内診台の上に乗っかったままの状態で
頭を１５度下げ、壁向き逆立ちスタイルにして
腸管を肝臓の方へ上げるという方法を取る。
そうやっていったん腸にとっては
「いやーんこんなの初めて～」のような状況にした後
しこたま手術をしちらかし（だから言い方）
また腸管を元の場所に戻すのであるが、
いちお、お作法としては
順番通りに丁寧に戻せと教えられている。
つまり、肛門側からいけば、大腸→小腸、の順番。
ただ、手術を「しこたま手術をしちらかし」た後なので（だから・・・以下同文）
執刀医も助手も、もう一秒でも
早くお腹を閉じたいと考えており
疲れた挙句にちょっと扱いが
雑になることは否めない。
ただ、多少執刀医がちょっとばかり雑に扱っても
マダムご本人の自助努力もあって
術後の体の動きに合わせ腸管も動いて
収まるべきところに収まっていき
下痢だろうが便秘だろうが
ぽんぽん、いいこいいこ！
していれば収まっていくのではあるが
たまーに皆がやみくもに恐れる
「癒着」を起こしてしまい、
そのまーんま変な位置に固定されちゃうことがある。
むかーしむかし
まだまだ腹腔鏡が
こんなにクローズアップされていないころ
術後に赤子を望む人のうち
希望者のみに「腹腔鏡診査」つまり
もう一回ちゃんと見よう！キャンペーンを張っていたことがあって
だいたい１週間後くらいに
もう一回腹の中を見せていただいていた。
そーすると、まったくつるつるできれいな人から
めっちゃくっついている人まで多種多様
癒着も１週間後くらいなら
鉗子で触るだけでも取れてしまうので
「なんか、結構、癒着してるもんだね」言いながら
せっせと癒着剥離をしていたもんである。
今やそんな手間暇はかけていない
（し、保険も通ってない。その時代も自費よ）
ので考察でしかないが
術後、移動させられた腸管が
よもやのところに収まってしまい
しかも変なところで癒着して
その結果、便通が変化する
ってことが起こっているのではないかと思われる
（ばばーん 好きな効果音でお楽しみください）。
だからこそ動け動けとナイチンゲールは言うだろう。
人の忠告はよ～と聞いておけ。
起こってしまったことは仕方ないので
下剤などで頑張るほかないのだが
人生で初めて便秘するようなケースでは
戸惑いや嘆きも尋常ではない。
私が尊敬するマグミットやらマグラックスやら
いわゆるマグネシウムがたっぷり入った
便を柔らかくする下剤だの（つまり、ボルビックね）
腸管の動きを活発にする作用の
センナが入ったヨーデルだのプルゼニド、センノシド
便秘の味方、コーラックなど
星の数ほど下剤はあるので
まずは適宜そちらを試していただくとして
最終的にどーーーーしても出ないで困る人は
試してほしいのが
エクストラバージンのオリーブオイルを
大さじ２杯/日
大自然がマダムを召喚するまで飲む
そのままで飲みにくかったら
何かに混ぜて飲む。紅茶とか（まずそう～）
どんな頑固なう●こも２～３日
遅くても４～５日でちゃんと出る。
これは私のオリジナルではなくて
便秘外来の先生からのタレコミ。
実際に自分の腸で試してみたんだけど
そもそも便秘じゃないので、
かなりツライ状況になった。うける。
仕事に支障が出るので
便秘じゃない人は試さない方がいいYO（忠告）
すべての水分が肛門から出る心地した。
人体の奇跡
ちなみになぜか
エクストラバージンじゃないといかんそうな。
便秘ばかり見てる先生からの
お達し（だから・・・）なので
割と信ぴょう性は高いYO
トライするときはお高めのオリーブオイル、つこてね❤
勇者よ、名乗りを上げよ。
使用感報告、お待ちしております。
今日のあなたに。
ナマステ。