薬というのは作用と副作用が必ずあるもの。
砂糖ですら「甘い」のほかに
いろいろ作用があるというに
何も出ない!というのがそもそもおかしい。
期待する作用と
期待しない副作用の混在、それが薬です。
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Q.
治療のためレルミナを飲んでいるのですが、
飲み始めてから膝が痛いのです。
昔前十字靭帯損傷と半月板損傷をしており、
人より軟骨はすり減っているのかと思いますが、
今まで普通にジョギングやスポーツもしていました。
レルミナを飲み始めた直後から膝に水がたまり
今も痛くてジョギングもできません(泣)
A.
おつかれさまでごんすー
レルミナの副作用だね!
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忙しい外来診療の合間にマダムが満足いくほど
薬の説明までできない、と感じる医者は多いと思う。
実際、時間を割いて丁寧に説明していると
背後からナイチンゲールの咳払いが聞こえ
他のマダムがお待ちですよ~との合図が
き・こ・え・る❤
もはやブレーキランプ五回点滅、は
「あいしてる」のサインでもなんでもなく
はらぺこだ、か
おまちです、のサイン
もしくは
はよみてちょ、かもしれない。ちょっと字余り。
日々の診療の不手際を補うかのように各製薬会社が
お薬説明のカラフルな冊子を配ってくれているので
それを読んどいて!と手渡すが(もしくは投げるか)
隅から隅まで読むマダムはまだ少数派。
まあ、教科書配って読んどいて!
人類の叡智、全部書いてある!
としても絶対にそうしないように
(しかも教師失格呼ばわりされるに違いない)
人類とはマダムに限らず
音読してやらねば情報として
認識しないものなのである。聴覚偉大ー
前置きがごっつ長くなったが
レルミナは卵巣から出る
女性ホルモンを80%くらい止めちゃうので
更年期症状が出ることがある。出る可能性がある。・・・出ることあるかな?うふふ
絶対出る、言うたら1錠飲んだだけで
はあはあ言うて動悸息切れめまい吐き気が出た~!
と外来に電話が来るので
絶対とはよう言わん。言わんぞ
その更年期症状のなかに
関節痛
あるある。あるよ~
どうも女性ホルモンは
関節のしなやかさも司っているようで
よく言われるのが
手のこわばり
膝の動きにくさ
たま~に股関節の痛み
といった関節のお悩みです。
体中、油が切れたロボットみたいにぎしぎし言い出す。
ロボットはKURE55-6を
ホームセンターでお求めいただき
適宜シュッシュとすれば解決するが
ニンゲンはそうもいかない。ツライ
前十字靭帯損傷と半月板損傷という病名から
きっときっとお悩みを寄せてくださったマダムは
もともとスポーツウーマンだと思われるが
(バレーボール?ですか??)
そんな運動大好き女子が関節痛ってツライね!
レルミナやめたら治るYO!
でも閉経したらまた出てくるYO!
子宮を摘出する予定とのことなので
閉経がきたらホルモン治療したらいいYO!かーんたん
それだけでも手術の意味が出てきそうです。
がんばれもうひと息。
パラダイスはすぐそこ、扉を開けてGO!