一週間のご無沙汰、錦織圭君は、ウィンブルドンの前哨戦のハレは右上腕負傷により欠場しましたが、来週のエキシビジョンはキリオスと試合するとのことで、ウィンブルドンに何とか間に合う感じですか?
   一方大坂なおみちゃんは、昨日バーミンガムの2回戦でプチンセワにミス多発で敗れたそうな!ウィンブルドンでの活躍に黄信号点滅ってとこですかね?

 

  てなところで、今週は「吉之輔のBNLイタリア国際観戦記」(その3:観戦初日とスリ被害に遭遇)をアップします。


  今日は5月14日(火)、イタリア国際では、1回戦の残り試合と一部2回戦が予定され、西岡君の1回戦は、シュワルツマン相手にコート2で第2試合に組まれています。ただ本日の好カードとして、ゴファンvsワウリンカ戦がグランドスタンド第1試合に組まれているので、11時頃までには試合会場に着きたいと、最初の日でもあるので早めの9時半ごろにホテルを出発しました。

 

  会場までの道程は大会ホームページによると何通りかあるのですが、最初に書いてある方法は、「テルミニ駅からバティスチーニ行きの地下鉄A線に乗って6つ目のオッタビアーノ駅で下車し、32番ルートのバスに乗って、De Bosis/Stadio Tennisで降りなさい。」であったので、この方法で行くことにしました。

 

 

  問題は、地下鉄の混み具合です。このローマ観戦に来るにあたって、何人ものテニス仲間から「ローマの地下鉄はスリが多いから気を付けろ!」と聞かされていましたが、10時を過ぎれば朝のラッシュ時間帯を過ぎるので多分混んでいないかもしれず、大丈夫か?と予想していましたが、あに図らんや地下鉄の乗り場に着くと、大勢の乗客が電車を待っていました。

 

  日本の地下鉄なら2~3列くらいに行列を作って整然と待っているのですが、ローマの地下鉄乗客には、行列と言う概念が存在しておりませんでした。


  電車が来たら、一応降りる乗客を待つものの、その後は我先にドアに突進する感じです。

 

  「こんな状況ならスリは働き甲斐があるかも?」と、拙者は肩掛けバッグ(財布・パスポート・カメラ・スマホ・タブレット・海外Wifi在中)に手を添えて用心しながら電車に突入しました。

 

  電車の中でも出来るだけドア付近では無く、中央に位置し、周りに気を配りながら注意していたので、オッタビアーノ駅で大勢の乗客と一緒に下車した時も、スリの気配は全くなく、「それ程でもないな!」と安心しておりました。

 

  さてその次は、「32番ルートのバス停」を探さなくてはなりません。オッタビアーノ駅を沢山の人が降りたので、拙者らは「テニス観戦に行く人が多いのかな?多分この人らも32番ルートのバス停に向かうはず!?」と人の流れに沿って歩いて行っても、なかなか32番ルートのバス停が見当たりません。

 

  止む無く何やら道案内をしているお兄さんに「テニス会場はどこですか?」とカミさんが聞くと拙者らの歩いて行く方角を指さしました。「やっぱり方向は間違っていない!?」と更に歩くもバス停がありません。

 

  「何かおかしい?」と別の道案内のお兄さんに聞いても、やはり拙者らの歩いている方向を示してくれたので、そのまま歩いて行くと何やら見覚えのある建物が見えました。昨日見た「サンピエトロ寺院」です。

 

 「 あれれ?テニス会場はサンピエトロ寺院の向う側にあるのか?」


  確かテニス会場は、オッタビアーノ駅から2キロぐらい歩いた所にある、と事前調査した記憶があったので、「もう少し歩くか!」とサンピエトロ寺院を通り過ぎて歩いて行くと、人通りが急に少なくなりました。


  途中「グーグル・ナビ」でチェックしようとしましたが、最初は自分の位置の表示も判らず、使い方も良く知らなかったので、いつまで歩いても「テニス会場まで歩いて40分」とか出ていて、全然近づく気配がないにも拘らず、「道が間違っている?」とは気が付きませんでした。


  ところがひと気が少なくなり、ここまで来ると「何やらおかしいぞ?」という気になり、グーグル・ナビをよくよく見てみると、どうやら「逆方向に歩いてきた!」という事が判りました。

 

  そうです、オッタビアーノ駅で降りてから、全く逆方向に歩いて来たのです。逆方向に歩いて30分、戻りに30分で合計1時間の無駄骨となりました。

 

  では、あの人の流れは何だったのか?後で気が付いたのですが、サンピエトロ寺院に行く大勢の観光客もオッタビアーノ駅で降りるらしく、その流れのようです。


  で道案内(バチカン博物館)の2人のお兄さんの指図は何だったのか?今思えば、テニス会場行きの32番ルートの始発駅(オッタビアーノ駅前の一つ前)を指していたのかもしれません。

 

  オッタビアーノ駅に戻り、逆方向に少し歩くと何やら路の中央の分離帯に2~30人が1団となって立っている場所が有り、そこが32番ルートのバス停であることが判りました。

 

  やっと見つけた32番線のバス停! 「この人たちがテニス会場に行くのか?果たして全員乗れるのか?」と心配になりましたが、案の定、程なく32番ルートのバスが来ましたが、ほぼ満員で3つの乗車口に我先に殺到しましたが、それぞれの入り口からは、数人しか乗れませんでした。

 

  拙者らは遅めに来たので、乗ることをほぼ諦め、次のバスを待つことにしました。

 

  待つこと12~3分で次のバスが来て、待っている乗客も倍くらいに増えましたが、拙者らは「今度こそ乗らないと会場に着くのが12時を過ぎてしまう!」と、必死に乗り込もうとしました。

 

  バスのステップに足を掛け、ドア横のポールを掴むところまで行きましたが、ドアが閉まらず、止む無く乗るのを諦めました。「もうちょっとだったのに残念、仕方がないから会場まで約2キロ、歩いて30分くらいなので歩くか!」と バス停を離れて、テニス会場の方向へ歩き出し、ふと肩掛けバックを見てみると財布の入っていた前面右側のチャックが開いているではないか!

 

  「あっ、やられた?」と拙者は絶句し、中を見ると当然何も無し。「他のものは?」と肩掛け鞄の中央のチャックを開けると、パスポート・カメラ・スマホ等は鞄の中にあり、異常なし。

 

  という事は「財布だけ盗られた!」ようです。問題は財布の中身ですが、現金はホテルを出るとき約250ユーロでしたが、駅で1週間通しの地下鉄バス切符を2枚48ユーロで買ったので、残金は約200ユーロ。他には クレジットカード2枚(VISAとAMEX)とホテルキーだけだったような?


  こういう場合、まず何をしなければならないか?元銀行員だった拙者は、クレジットカードを無くした時は、直ちにクレジット会社に連絡し、事故登録をかけてもらうのが最優先という事は知っていたので、 まず連絡しようと思いましたが、連絡先が判りません。

 

  カミさんにも協力してもらって、盗難した場合の連絡先をスマホ検索し、出てきたイタリアの連絡先に電話しようとしましたが、掛け方が良く分からず、全然つながりません。

(そもそも、海外でスマホから国際電話を掛けたことが無いし、掛けることが出来るのかもよく判らない。海外Wifiを使うときは、モバイルデータ通信をOFF設定にするので多分できないような? もし掛ったとしても、通信料が心配です。)


  と言う訳で、ホテルに戻って、ホテルの部屋から、日本へ国際電話した方が良かろう?との判断で、急遽ホテルに戻る事にしました。

 

  ホテルに戻って、ホテルのフロントのお兄さんに「バス停で財布を掏られたので、ホテルキーを再発行して欲しい!」と依頼。ホテルのお兄さんは、「警察に届ける様に!」とのアドバイス有りましたが、「取り敢えずクレジット会社に国際電話する!」と言って、部屋に戻りました。

 

  部屋の電話から国際電話しようとしますが、イタリア語の録音テープの音声が聞こえるだけで、どうも繋がりません。再度フロントに行って日本への掛け方を教えてもらうと、ゼロを3つ押してから日本の国番号の81を押すそうな!


  なんかややこしいですが、言われた通りすると、漸くAMEX の盗難カード受付担当に繋がりました。直ちに事故登録を掛けてもらって、盗難してからの使用状況をチェックしてもらうと何も使用されてい無いとのこと。カードは直ちに再発行するので日本に帰ったら新しいカードを使って欲しいとの事でした。

 

  次にVISAカードのジャックスに連絡し、同様の手続きをしてもらいました。ちなみに再発行手数料は、かからないとの事でした。

 

  クレジットカードの事故登録が終われば、これ以上の被害拡大は防げるので、次は警察への被害届です。フロントのお兄さんに「警察は何処か?」と聞くと、「ホテルから歩いて数分のところにある。」との事なので直ちに向かいました。

 

 

  警察署に入って、窓口の警官に「財布を盗られた!」と告げると、驚いた風もなく事務的に「君は何人か?」と聞かれ、「日本人!」と答えるとその警官は落ち着いて何やらA4サイズの紙を出してきて、「これに記入するように!」と言いました。

 

  よく見ると日本語が書いてある盗難届のようです。取り敢えずそれに事細かに記入し、提出すると、その内容について何か聞かれるかと思いきや、受付のスタンプを押してサインして、そのコピーを渡してくれました。盗難届は日常茶飯事のことなのかしらん?

  ちなみに警察への被害届は、何の役に立つのか?結論から言えば、拙者の場合は何の役にも立ちませんでした。と言うのは現金の盗難は海外旅行保険(拙者らはカード保険)の携行品損害保険の対象外なのです。(例外としてHISの通貨盗難保障特約を付ければ、3万円を限度として補償されるようです。)

 

  もしカメラやスマホ・タブレット等を盗られていたら、盗難証明書が役に立ったかも知れませんが、その時は兎に角警察への盗難届が何かの役に立つ筈との思いで、行動したのでありました。

 

  盗難届を出した段階で、拙者らは一連の手続きでやや疲れでおり、時刻は2時半を過ぎておりましたが、再度元気を出してテニス会場に向かう事にしました。

 

  但し、再度地下鉄とバスに乗らなければならなかったのですが、朝ほどの混雑は無く、スリ被害に会う事はありませんでした。(肩掛けバックは、ウィンドブレーカーに隠すことにしたこともあります。) 

 

 会場のバス停を降りると、そこはサッカースタジアムが有り、その隣にテニス会場が有りました。

 

 

  持物検査の後、会場に入るとまずグランドスタンドがあり、アザーコート、ピエトランジェリ、センターコートの順にありました。という事は裏口から入場したようです。

 

  全体のスコアボードを見ると、西岡君とシュワルツマンの試合は、既に終了し16.46で負けておりました。

  取り敢えず、拙者らの指定席であるグランドスタンドに入ると、女子シングルス第8シードのバーティ(豪)とクズモア(スロバキア)の2回戦をしておりました。

 

 

 

 

 

 

  ガラガラのグランドスタンドの雰囲気を味わい、試合を少し見て、その後ピエトランジェリに行くと、ディミトロフとシュトラフの1回戦をしていましたが、満員で入ることは出来ませんでした。やはり男子の試合が人気あるようです。

 

 

 

 その後観たい試合もないので、練習コートを見に行くと日本が大好きらしいチチパスが練習をしていました。チャンスあればサインでも頂きたいと思いましたが、練習がいつ終わるともわからず諦めました。(しかしながら、チチパスとは、最終日に思いがけない接触が出来たのです。詳細後日)

 

 

 今日は出足から、会場への道を間違ったり、スリに遭遇したり、その後のホテル帰還、警察への届け出などバタバタして、精神的に疲れた感じもしたので、テニス会場にいた時間は2時間くらいと短かったですが、 明日からのテニス観戦の鋭気を養うために早めにホテルに帰ることにしました。

 

  テニス会場のバス停に行くと、待ち人がやはり大勢いたので、スリ被害という悪夢再来を避けるにはどうすれば良いか?

 

  偶然にも一つ前のバス停が遠くに見えたのでそこまで歩いてみました。そこでの待ち人は少なく、簡単にバスに乗り込むことが出来そうです。という事は、来るときもオッタビアーノ駅にあるバス停の一つ前で乗ればもしかしたら、すんなりバスに乗れるのではないか?と閃きましたが、一つ前のバス停は一体どこか判りません。

 

 32番ルートのバス停一覧でもあればいいのにとバス停の廻りをよく見ると「バスルート毎のバス停一覧」があったので、取り敢えず写真を撮ってホテルに戻りました。

 

 

  ホテルに戻り、写真をよく見るとオッタビアーノ駅の一つ手前が始発で、Risorgimentoというバス停であることが判りました。「ここから乗ればもしかしたら座れるかも?」と思いましたが、どこにあるか判りません。

 

  こういう時、グーグル・マップが役に立ちました。ローマのグーグルマップでは、バス停が表記され、かつ何番ルートが通るか判り、何分後にバスが来るか時間まで判るのです。そこで、オッタビアーノ駅の周辺のバス停を軒並みチェックすると 10個目くらいにRisorgimentoのバス停が見つかったのです!

 

 オッタビアーノ駅から400mくらいサンピエトロ寺院方向に歩けば、32番線の始発駅があったのです。

 

  これでバスでの混雑から解放され、スリ被害も未然に防止できそうです。

 

  明日から錦織君やなおみちゃんも登場する予定で、本格的に観戦出来ると期待するも、天気予報は雨なんですよねー!?困ったもんだ!

 

  こんなところで、悪夢の火曜日は終了、次回は、「吉之輔のBNLイタリア国際観戦記」(その4:観戦2日目ながら、雨やまず!)をアップ予定です。