一週間のご無沙汰、日本テニス界のエース錦織君は、来週29日から始まるワシントンのシティ・オープンに第2シードとして参加予定です。
  第1シード:チチパス、第3シード:カチャノフ、第4シード:ケビン・アンダーソンで、トップ3がいないので、「優勝のチャンスは有り」ですね!
  昨年は準々決勝でA・ズベレフに負けているので、今年は、それ以上ならランク・アップの可能性もあるので、頑張って欲しいもんです。

 

 

  てなところで今週も、「吉之輔の2019BNLイタリア国際観戦記」をアップします。今回は最終回で、(その8:帰国日にサプライズとトラブルが発生!)です。


  今日は、5月19日(日)、ローマ・オープンでは男女シングルスとダブルスの決勝戦が予定されておりましたが、拙者らは5日間の観戦で充分堪能できたというか、観戦疲れもあったので、心置きなく帰国の途に就くことが出来ました。

 

  ローマ空港発14時50分に合わせて、ホテルを10時ごろ出発。チェックアウトの際、盗難クレジットカードの事故登録の国際電話の料金が追加されるかと思いきや、何も追加請求されませんでした。(ラッキー?)


  テルミニ駅で、空港行きの直行電車(レオナルド・エクスプレス)のチケットを自動販売機で買うのですが、前日に予行演習して大丈夫の筈が、カミさんと二人で、モタモタとしていたら、
そこにすかさず黒人のお兄さんが現れて、頼みもしないのに、自動販売機の操作方法を教えてくれました。


  以前マドリッドでも親切なおじさんに、操作を教えてもらったことがある拙者らは、「ありがとう」と礼を言いましたが、どうもチップを欲しい様な顔振り。テルミニ駅にはこういう輩がいるらしいとガイドブックに書いて有ったような気がしたので、止む無く1ユーロを渡すと、笑顔でそれを受取、退散していきました。


  と言う訳で「チップ目当てのお助けマン」がテルミニ駅におりますので、次回行くことがあったら、教訓にしたいと思います。

  レオナルド・エキスプレスは、全席自由席なので、座れるかどうか心配でしたが、何とか席を確保し、無事ファウミチーノ空港のターミナル2に到着。ところがルフトハンザ航空のフランクフルト行きは、ターミナル1から3のどこが出発か調べておらず、そこで暫く右往左往することになりました。

 

  あちこち歩いて漸くターミナル1にルフトハンザ空港の搭乗カウンターがあることが判り、ターミナル2からターミナル1まで歩くこと約10分で最終目的地に着き、搭乗手続きと旅行鞄を預けることが出来て、これで日本に帰れると漸く一安心。

  搭乗時間まで、2時間ほど時間が有り、暇だったので、ちょっと空港でポケモン活動しようとターミナル1の外に出てジムにポケモンを配置して再びターミナル1のビルに戻ると、どこかで見たことのあるテニスバックを担いだ背の高い外人が歩いていました。

  拙者は、昨日テニス会場で準決勝を見たばかりの、チチパス選手であることが判りましたが、プライベートな時間でもあるので、声を掛けるのを一旦は躊躇しました。

 

  しかしこんなチャンスはめったにないので、サインでも貰えないかと駄目元で遠慮がちに「Mr.チチパス!」と声を掛けてみました。

 

  結果は? 拙者の声が小さくて聞こえなかったのか、声に反応することもなく、無視された感じで、そのまま素通りされました。残念!

 

  ところが、チチパス選手のかなり後ろを、沢山のキャリーバッグを積んでカートを押しながら歩いていたご婦人が、そのうちの一つを落としたので、近くにいたカミさんが拾ってあげました。

 

  その際、お礼を言われて、カミさんが「チチパス選手のチームスタッフの方ですか?」と声を掛けたら、そのご婦人は「彼は私の息子です。」との返事。

 

  カミさんは、「あなたのシスターが日本に住んでいますね?、私たちは日本から来ました。」と言うと、チチパスのお母さんは、チチパス選手を呼び戻して、「この人たちは日本から来ているのよ!」とチチパス選手に言ってくれました。

 

  拙者はすかさずチチパス選手に「Nice to meet you!」と言って握手をしたのでありました。

 

  そして、チチパス選手に写真をお願いしたら、快くOKの返事。その写真がこれです。

  チチパス選手は昨日の敗戦のショックもあり、もしかしたらそんな気分でもなかったかも知れませんが、お母さんのアシストもあり、幸運でした。

 

  その後、出国手続きが終わり、出発ロビーで昼食を取りながら、「拙者らにとっては、偶然が重なり、最後にビッグなサプライズとなった!」と喜んでいたのでありました。

  ところが、その幸運は、フランクフルトに着くころから吹き飛んでしまいました。

 

  パイロットの説明に拠るとフランクフルト空港は、暴風雨で飛行機が発着できない状態とのこと。パイロットは何とか1時間遅れ位で着陸に成功するものの、ゲートには出発を延期している飛行機が沢山いるので、飛行場に1時間以上足止めされました。

 

  漸くゲートに飛行機が接続され、ビル内に入り、乗り継ぎの為、羽田行きの出発ゲートに向かうと、なんと乗継の飛行機が出発してしまっていました!

 

  確かに、本来の乗継時間は1時間25分しかないので、2時間遅れでは、間に合わないのですが、同じルフトハンザ航空なので、待っていてくれるかと思いきや、30分遅れ位で出発してしまったのです。

 

  もう30分早くビル内に入れれば、間に合ったかも知れませんが、同じように羽田行きの乗継に失敗した乗客が、韓国の団体など20~30人はいた感じでした。

 

  その中に、ベニスから乗継のご婦人がいて彼女は英語が堪能で、空港係員に「今後どうしてくれるのか?どこへ行けばいいのか?」と食って掛かっていたので、拙者らは彼女と一緒に行動することにしました。

 

  空港係員は、拙者らを「サービス・センター」に誘導、「そこで相談してくれ!」とのアドバイスだったので、サービスセンターの列に並びました。そこには、同じく乗継に失敗した乗客が大勢いましたが、拙者らの順番になり、サービス・センター係員の言うには、「ルフトハンザ航空の東京行きは本日はもうないので、フランクフルトに1泊して、同便で行くか、それとも他航空機に乗って東京に向かうか、どうしますか?」との事。

 

  拙者らは、1泊すれば24時間遅れで東京に着くことになり、異国の地での一泊よりも、早く東京に帰りたいと思ったので、他航空機を選択。すると「ドバイ経由のエミレーツ航空の便なら、22時20分発であるのでどうか?」との申し出。

 

  聞けば、ドバイ着午前8時(現地時間)で、1時間40分間の乗継で、羽田には22時45分着の予定とか。当初の帰国時間12時15分に比べると、10時間30分遅くなりますが、止む無し。

 

  と言う訳で、当初予定にはなかったエミレーツ航空の飛行機に乗る事になりました。搭乗した飛行機はドバイまで2階建ての「エアバスA380」で5百人くらい乗客が乗れるそうです。

  ドバイからは、普通のボーイング777-300でしたが、ご存知のようにエミレーツの飛行機は、エコノミーでも座席が広く快適でした。おまけにトイレも広く綺麗で、追加料金が無料なのが申し訳ない感じでした。

 

 

  飛行機は、予定通り羽田に22時45分頃に着いたのですが、予約してあった16時40分発の小松便は、無断キャンセルで没収。おまけに羽田でもう一泊しなければなりません。

 

  幸いにも羽田国際空港のロイヤルパーク羽田が空いていたのでそこに宿泊、翌日小松便を買い足して金沢に帰ったのでありました。海外WIFIも1日追加料金が発生し、余分な出費となりました。

 

  最終日に喜びもつかの間、踏んだり蹴ったりで大変でしたが、何とか無事に金沢に着くことが出来て良かったです。

 

  最後に、ローマのお土産の写真と拙者のローマ・オープンでの観戦模様がWOWOWで、放映されたようなので、それをYoutubeでアップしたので良かったらご覧ください。

 

 

 

 

 

  こんなところで、「吉之輔の2019イタリア国際観戦記」を終了します。

 

  来年も懲りずに、どこかで錦織君やなおみちゃんを追っかけしたいと思いますが、出来ればトラブルに出会わないことを祈りつつ、また次回です。