ユダヤ教には
超正統派と呼ばれる人々がいます。
彼らはユダヤ教の教えを
守ることを最優先にし
就労することなく
宗教活動を行っていて
イスラエルでは兵役も
免除され、国から補助金を
もらって生活している
とのことです。
最近問題になっているのが
コロナウイルスの感染拡大で
政府が宗教活動を規制している
のにもかかわらず
厳格に教えを守ろうと
それを無視して礼拝などの活動を
しており、それによって
感染が蔓延していることです。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040700752&g=int
宗教家としては
そのように、一心に宗教活動に
取り組んでいる姿勢というのは
本当に素晴らしいなと思います。
しかし、例えば仏教では元来
托鉢に出て、信者さんからの
供物、お布施のみで生活し
その中で自らを高めていく
修行に取り組んでいきます。
サンガという集団にいて
戒律を守り、瞑想などの修行を
行うのですが、それには
信者さんからの支援が
必要となります。
出家するということで
社会から離れているようですが
決してそうではなく
社会があるからこそ
修行ができ、宗教活動ができる
というものです。
ユダヤ教のような他宗教では
どのように考えられているかは
勉強不足でわかりませんが
実際に政府から援助金をもらっているし
仮にコロナウイルスにかかれば
病院にお世話になるはずです。
やはり、出家したり、熱心に宗教活動を
するにしても、社会とのつながりは
常に考えていなければ
ならないのでしょう。
そのようなことを考えながら
日々のお勤めを行いたいと思います。
南無大師遍照金剛