年越しの準備 | 吉祥院 ~茨城県石岡市(旧八郷町)で約900年続く真言宗豊山派のお寺ブログ(お坊さんのことば)~

吉祥院 ~茨城県石岡市(旧八郷町)で約900年続く真言宗豊山派のお寺ブログ(お坊さんのことば)~

茨城県石岡市にある真言宗豊山派の摩尼山吉祥院です。
ふるさと茨城路百八地蔵尊霊場第九十一番札所に指定されており、
開山約900年の歴史を持つ由緒ある寺です。
境内の四季折々の風情や仏教について、幅広い情報を発信するお寺ブログです。

気づけば、今年も残りわずかです。

例年のことですが、
この時期は、新年を迎える準備で
大忙しです。

昨日は敷地の各所に
鏡餅としめ飾りを飾りました。


(吉祥院 客殿入り口の玉飾り)

玉飾りは、藁でできた輪飾りに
縁起物を結びつけたものです。

縁起物はそれぞれに意味があり、

だいだい(みかん)は
家系が代々繁栄する。

うらじろは
葉の裏が白いことから
後ろ暗さがない、長寿。

ゆずり葉は
新しい葉が出ると古い葉が落ちることから
福を後世にゆずる。

と言われています。

年神様をお迎えする場所に
災いが入らないようにするために
飾るそうです。


鏡餅は、年神様へのお供え物として飾ります。

(住職作如意輪観音と鏡餅)

大小2つのお餅を重ね、
月と日が重なるように福徳が重なるよう
願いを込めています。


お正月飾りを飾る日は、縁起の良い日にします。
また、一夜限りは良くないと言われており
31日に飾るのは避ける風習があります。
今年は30日が仏滅なので28日に飾りました。


(本堂に飾った鏡餅)

本堂にも、このように鏡餅を飾っています。

皆様にお渡しするお札(鏡餅の左側)と共に
仏様に捧げ、お願い中です。