境内の周りを散歩していたら
真赤に熟れたカラスウリを見つけました。
カラスが好む真赤な実ということで
その名が付いていますが、
実際は鳥も好まない味とも言われます。
インターネットで調べると、
カラスウリを食べようとした人の報告が
多数みられますが、
どのような調理をしても
なかなか食べれるような味に
ならないようです。
カラスウリには、
仏教につながる特徴が2つあります。
1つは、その実の様子です。
ビンバ(頻婆)のそれに似ていると
言われています。
仏陀の持つ固有の特徴は
三十二相八十種好と
言い伝えられていますが、
その中で仏陀の唇は
真赤に熟したビンバに
例えられています。
2つ目は、カラスウリのタネの形です。
カラスウリのタネは、
カマキリの頭に似ている
と言われていますが、
一方で、
打ち出の小槌を持った大黒天
に似ているとも言われています。
このように、
仏教との関わりもあるカラスウリですが、
仏教と関わらないところでは
花言葉と花の特徴も興味深いです。
まず、カラスウリの花言葉は
「良き便り」。
タネの形が結び文にも見えるとこのとで
そのような花言葉と言われます。
次に、花の特徴ですが、
カラスウリの花は
白い花の周りに
沢山の毛のようなものを生やした、
なんとも不思議な格好をしています。
また、夜に咲くと言われており
どことなく不気味な印象を持ちます。
このように、
好印象と不気味な印象を合わせ持つ
カラスウリ。
とても不思議な植物ですね。