写真の右下の鳥居から
山頂まで登ります。
(小さくて見えにくいですが、
山の麓にある赤いものが鳥居です。)
筑波山の高さは800メートル程ですので
大して高くはありませんが、
登山道はご覧の通り
木々の根が剥き出しになっており
とても歩きにくいです。
根を見つめ淡々と歩く時間は、
忙しい日々を忘れられるだけでなく
自然の織り成す情景に驚かされ、
木々の生命力を一身に感じることが
できます。
筑波山は、
昔から人々に馴染みある山で、
万葉集には筑波山にまつわる歌が
25首も掲載されています。
その数は富士山より多いと言われ、
筑波山が 当時の人々の生活に
彩りを与えていたことがわかります。
鎌倉時代の小倉百人一首にも
筑波山にまつわる歌が含まれています。
「筑波嶺の 嶺より落ちる 男女川
恋も積もりて 淵となりぬる」
筑波山の峰から流れる男女川。
はじめ細く流れていた川は
山の麓にいくにつれ太く勢いが増し
最終的には桜川に合流し
さらに太くなります。
その様と恋心を重ねた歌です。
はじめは小さかった恋心が、
男女川の如く
徐々に太く深くなる様子を
歌っているのです。
さて、そんな男女川山頂付近の様子が
こちらです。
太い川へと続きます。
この様子をみて恋心を詠んだ陽成天皇は
きっとロマンチストなんでしょうね。
山頂からの写真です。
ぜひお試しを。