当山の本尊は地蔵菩薩です。
(当山の本尊については、
こちらから⇒御本尊)
地蔵菩薩は、菩薩の中のひとつです。
菩薩は、
悟りを求め修行中のお釈迦様が
モデルとなっています。
お釈迦様といえば、
出家する前はインドの王子様。
よって、インドの貴族の恰好をしているのが
菩薩の特徴です。
当山の願掛け夢観音を例に見てみると、
(吉祥院の願掛け夢観音)
条はく(左肩からたすき掛けする帯状の布)や
天衣(肩から垂らす帯状の布)など、
優雅な服を纏い、
長い髪を美しく結い上げ
宝冠をかぶっています。
また、瓔珞(いわゆるネックレス)など
豪華な装飾品もつけています。
このような豪華な恰好が
菩薩の特徴といえます。
しかし、地蔵菩薩はどうでしょうか。
お地蔵さんと聞くと、
現在の僧侶のような風貌を
思い浮かべると思います。
装飾品を纏いきらびやかな印象は
どこにもありません。
もちろん、当山のご本尊も、この通り
上記の菩薩の特徴とは異なります。
(吉祥院の御本尊 延命地蔵菩薩)
地蔵菩薩の特徴は、
頭は剃髪にし、
右手に錫杖、左手には宝珠を持ち
まさに僧侶のような恰好をしています。
また、行脚中を表すため
立ち姿が多いのも特徴です。
(当山のご本尊は座っていますが・・・)
このように、地蔵菩薩が
他の菩薩とは異なる特徴を示すのは、
地蔵菩薩はこの世に留まり
人々を救済しているため
といわれています。
地蔵菩薩が、
昔から多くの人々から信仰を寄せられ、
今も多くの道端にたたずんでいるのは、
いつもどんなときも、
我々の身近に身を寄せ、
救ってくれるからなのです。