やはりセブンは凄い? | セブンイレブンの改革(錬金術)

セブンイレブンの改革(錬金術)

セブンイレブンは何故創業以来40年も増収増益を続けられたのか、その一方で何故多くの加盟店が閉店して行くのか、実態を直視しコンビニ事業の健全化を解き明かします。

セブンの8月期中間連結決算が9日発表になった。 世界的金融不安、景気低迷で消費者が節約志向を強める中で、スーパー・百貨店事業の苦境が続いている。  しかし、セブン&アイの売上高は、前年比1.6%増の2兆8610億円。 営業利益は2.8%増の1480億円で中間期として過去最高となったが、うち約7割はコンビニのセブン-イレブン・ジャパンが稼ぎだした。 セブン翼下の他業態の営業利益は、スーパーのイトーヨーカ堂が略横ばい、西武百貨店は8.6%減、そごうは22.4%の大幅マイナスとなった。

ここで喜んでばかり居られない数字がある、同時にコンビニをグループに抱えたユニーの8月期中間決算を見ると、売上高は前年同期比1.5%減の5916億円と2年連続の減収となった。 業種別ではユニー・アピタなどの総合スーパーが2.3%減、 さが美など専門店は7.2%減、 コンビニは4.2%増だった。


たった此れだけの数字ですが、大きい疑問が残りませんか?。

そうです、コンビニだけが如何して利益が出るのかです。

定価販売しているから?、違います。

答えは簡単、経営のリスク・赤字部分を総て加盟店に押し付けて収益を上げているだけのこと、店舗を増やし売上を計上さえすれば後は黙っていても利益が上がる。 この方法を30年以上続けていることてす。 コストの9割を負担し、収益の7~9割(チャージ率で43~74%)をコンビニ本部に納める加盟店は堪ったものではありません。  


本部の決算数値だけを見て、「セブンは日本が世界に誇るイノベーション企業だ」 等ともてはやしてきた日本社会が、危険な仕組の監査も出来ない監督官庁を始めとする関係者の怠慢を助長してきたようにしか見えない。