1を聞いて10を知る | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

かものはしの口遊〜くちずさみ〜

島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

この職場に入って3年3カ月。 ずっとお世話になった先輩がついに年休消化に入りました。 今日は最後のお仕事とあって、今日で最後なんじゃのぉ…と、ちょっと寂しい気持ちになりつつ、代理班長という立場を利用して、今日が最後なんだから…と色々な面倒を押しつけさせていただきました。 これで何の思い残しも無く、退職していただける事でしょう。

 

先日、代理で会議に出たかものはし。 その内容を担当者に伝えるべく、勉強会を開催。 どういう経緯か担当者に選ばれたのは若手のバイトの二人。 職員じゃなくバイトを充てるあたり、施策に対する意気込みが感じられるのぉ。

本人も忘れかけていたが、一応教職免許を持つかものはし。 教える事に関しては免許皆伝を頂いてるのと同じである。 しっかりと教育実習で先生たちに混じって授業や講義をしてきました。 そんな忘れかけていた経験を掘り起こしつつ、二人に授業をするかものはし。

しかし、何しろ半分は睡眠学習しながら受けたこの会議。 会議の内容がおおまかにしか頭の中に入っておりません。 しかし、それをもっともらしく説明する術はまだ失っておらんかったようである。 何となく丸めこむような教え方は健在だった。 わしの授業の重要な点は、どれほどそこを汲んで質問で補うかである。 更には、わしにも分かる質問をするのが大事である。 分からん質問されると適当に答えるからのぉ。 何しろ、わしの授業の大事な点は、どれだけニュアンスを汲みとれるかが勝負である。 1を聞いて100を知る人間で無ければついていけない授業である。 10を聞いて10を知る人間でさえ、わしの授業の1/100も分かっておらんことになります。 そんな、大量の落ちこぼれと引き換えに一部の天才型を生み出す方針のわしの授業。 これが日本の教育界で発揮出来なかった事が悔やまれてなりません。 しかし、この方針を続けて行けば、コイケヤのCMにくらいは起用されるかもしれんのぉ。

30分に及んだ講義は、一人が2~3の質問をしただけで終了。 質問しなかった一人は、天才型か、それともさっぱり分かっておらんかのどちらかじゃろう。 今後はこの施策については、二人に万全の信頼を寄せて任せたいと思います。 押しつけるとか、そういう意味じゃないよ。 もちろんじゃないか。