戦わざるもの 食うべからず | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

かものはしの口遊〜くちずさみ〜

島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

仕事が長引くわ相方の体調が思わしくないわで、夕飯が22時過ぎになってしまった本日の鴨家。
今から作るのも何だかのぉ…ということで、ココスへ行ってきました。



人生二度目のココス。
何がウリかもよく分かっておらん。
しかし、相方と食べに行く時、暗黙のルールが存在します。
それは「いかに、相手の意表を突いた注文をするか」



お互いに「これ食べようかなぁ」とか「これなんか美味しそうだよね」という話をします。
非常に仲睦まじい光景である。
こんな会話をしてれば大概、相手が何を頼むのか分かるものです。
しかし、うちらは違います。
「これ頼もうかなぁ」とフェイントをかけておるんである。
「これなんかいいよねぇ」とゆさぶりをかけておるのである。
「これも食べたいのぉ」と、カモフラージュしてるのである。
相手に、自分が何を注文するのか悟られたら負けである。
これを食べたいと見せかけて、実は全然違うものを注文する。
そして、相手の意表を付けたら勝ちである



さすがに毎回やっておっては読まれてしまうので、たまにこういうフェイントをかけております。
人生二度目のココス。
相方もここでフェイントをかけてくるとは読んでおるまい。
メニューを見ながら、だいたい決まったようなので呼び出しボタンを押す。
押してから、店員さんやってくる。
すでに注文は決まってるかのような顔をして待つ。
そして、相方が注文してる間が勝負である。



それまで散々何かを選ぶようにメニューを見ながらカモフラージュしとりました。
しかし、まだ何も決めておりません。
相方が店員さんに注文してる間がに決めねばならん。
その間に、いかに見つけるか。
わしは今まで見ていたメニューとは別の、期間限定メニューを手に取り、何食わぬ顔で食い入るように見る。
そして気になったものを注文。
チラッと見ただけでメニューを読みとる洞察力と、相手の意表を突くタイミングが大切。
今回は、うまく相方の意表をついたようである。
大成功じゃ。



  



…ところでわし、何を頼んだっけ



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そしてやってきた、妙に辛そうなカレー。
二種類のカレーが盛られた夏季限定カレー。
…わし、こんなん頼んだんじゃのぉ。
暑い夏は辛いもの…とはよく言うが、わしは夏はアイスクリーム派だからのぉ。
そして、カレーを食う。



辛っ!!



…何を頼んでおるんじゃ、わしは。
自殺でもする気か。正気の沙汰じゃないぞ。
美味しい夕飯を食べに来たのに、あわや最後の晩餐になるところではないか。
この蒸し暑い中、汗をかきながらカレーを食ったかものはし。
相方は美味しそうにハンバーグを食っておりました。
わしに意表をつかれた事などすっかり忘れたかのように。



しかし、慣れてくると美味かった。
住宅情報誌を見ながらドリンクバーで店内で粘って、日付が変わる直前までココスにおりました。
他にも何名か、日付が変わらんばかりの時間までおったようである。
ココス、なかなかやるのぉ。