プロ野球交流戦 日本ハムvs横浜 延長12回引き分け(史上最長試合) | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

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島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

今日も行ってきました、プロ野球交流戦「日本ハムファイターズvs横浜ベイスターズ」in札幌ドーム。 今日の仕事を乗り切れば3連休のかものはし。何の憂いも無く今夜は野球の応援に全力を注ぐべく体力を温存。適当に省エネで仕事を片付けると、そのまま地下鉄東豊線で札幌ドームへ。 昨日は19時半から半額チケットで観戦したが、今日は予めチケットも購入し、試合開始の18時から観戦。 横浜が札幌に来るのも今季最後ということで、給料日前なのに奮発してA指定席を購入。 ライナー性のファウルボールが飛んできたら、死をも覚悟せねばならない臨場感溢れる席です。 さて、今日の先発は横浜は200勝投手・工藤と、日ハムは高卒ルーキー吉川。 ローテでいえば今日あたり吉川かな…とも思ってはいたが、まさか高卒ルーキーを普通にローテで回して使ってくるはずが…と思ったら、回してきた日本ハム。 昨日は高卒二年目の木下が先発した横浜戦。よほど若手投手に自信を付けさせるには絶好の機会と踏んだのでしょう。 しかし、そんな思惑も露知らず、去年まで高校で投げてたような投手なら楽勝だのぉ…と踏んで札幌ドームへ駆けつけた数少ない横浜ファンもこの一塁側にはいたようだが、さすがは横浜、そうは問屋が卸さないのが横浜ベイスターズ。 200勝を稼いだ老獪な投球術で横浜投手陣の建て直しの使命を帯びてやってきたはずの工藤は、今や横浜投手陣の投壊の象徴として君臨。 更には昨日も述べた通り、大して観戦してる訳でもないのにここ3年で2度の大逆転負けを目の当たりにしている逆転負けの申し子・かものはしが駆けつけ、「今日こそ連勝を止めてやるぞ!」と言わんばかりの負のオーラ満載の奇跡のコラボレーション。 これだけの要素が重なっては、欽ちゃん球団にさえ勝てるかどうか分かりません。
日ハム戦A指定席より
さて、試合は序盤、大方の予想を裏切る投手戦。 ハマのオッサンと高卒ルーキーの先発とあって乱打戦すら覚悟された両先発だったが、ルーキーに翻弄される横浜打線に、工藤の調子を伺ってあえて手を出さない日ハム打線。不気味な沈黙の中、序盤が進んでいきました。 が、横浜がうっかり先制した途端、ついに日ハム打線が本領発揮。 それまで安定したピッチングを見せていたように見えた工藤に連打を浴びせて3点を取り返し、アッという間に1-3。工藤程度ならいつでも打てるという事を横浜サイドに見せ付ける事に成功。 しかも今日の日ハム打線、稲葉と高橋信二には手がつけられなかった。 特に稲葉の打席のイナバジャンプ。あれはいけませんなぁ。遠目に生で見ると、外野席全体が蠢くようで、かなり異様な光景です。 しかもあれだけの人数のイナバジャンプ。札幌ドームの耐久年数をいたずらに下げてるような気がするので、底が抜ける前にどうにかするか、横浜にトレードした方がいいかと思います。 そんな日ハム優位で展開していたこの試合。 ところが6回。ベイ打線を手玉に取っていた高卒1年目ルーキーが突如の制球難でピンチを招いてマウンドを降りると、続いて出てきたのは「いい電子」宣伝部長の押本。 「いい電子」の作者でベイスターズの漫画も描いているみずしな先生の顔を潰すような真似が出来ようはずもないとばかりに自らのボークと四球で3点を献上。 横浜が1点リードという展開を演出し堂々の降板。 自らの立場を危うくしてまでの献身的な宣伝部長としての演出には、日本人としての忘れかけていた武士道すら感じさせられるものでした。 横浜リードという望外の展開になったこの試合。それでもわしが観戦してる以上は、このまま終わろうはずはない。 が、これで勝つことが出来れば、わしの疫病神的なジンクスもようやく解消されるのではないか…と言う思惑がフツフツと沸いてきた最中、横浜ファンの友人よりメールが。 『そろそろ帰ってもらえるかな~』 帰るもんかぁ!!!! 確かに昨日は帰ったさ。でも今日こそは、わしの観戦試合で勝ってみせるのだ。ここまで言われたからには、意地でも今日は最後まで残って勝ち試合を見てくれるわ。 が、そこは期待を裏切らないベテラン工藤。。 3点をもらったその裏に立て続けにヒットを許しピンチを作ると、それでも勝ち投手の権利を得たまま降板。そして木塚が登場。 バッターは田中幸雄。そして、ここで事件は起こった。 田中幸雄のセカンドゴロ。これで併殺かと思われたところ、セカンドの仁志と走者・川島が交錯。 何でもないセカンドゴロのはずがボールは外野へ転々と転がっていったではないか。 直後に二塁塁審に猛抗議を見せる仁志と琢朗。しかしインプレイということで川島はそのまま3塁。そして2塁ランナーはホームイン。 この判定に大矢監督もベンチを飛び出して猛抗議。 まだプレイ中だというのにすぐに仁志と琢朗が抗議したのである。どう見ても明らかな誤審に見えるが、頑として聞く耳を持たないのであろう審判団に詰め掛ける大矢監督。そして 大矢監督、退場! 審判の「退場」のジェスチャーにどよめいた球場。そして猛然と暴れだした琢朗を止める横浜の選手たち。 判定が覆らないのは審判が一度言った以上は仕方ないかもしれないが、まさか退場者まで出るとは思わなかった。そして琢朗の暴れっぷりはすごかった。
大矢監督退場 大矢監督、退場…
これで「大矢監督のため」にがぜんチームに火がついたベイスターズ。 金子のスクイズを見破って当事者の川島を刺すと、金子も三振でこのピンチを脱した直後の7回には佐伯のタイムリー2ベースで勝ち越し点を奪った。 これで完全に試合は横浜ペース…と思われたが、ここで木塚に代わって出た那須野がまさかの乱調。 立て続けの四球とヒットで2点を奪われ、またあっさりとリードを許すと共に、このまま横浜に吹いていた風に水を差す事になるのか… と思われたが、大矢監督を理不尽な判定で失った横浜もこのままでは下がれない。 猛打賞の高橋信二を下げて抑え捕手の中嶋を出し、サードに飯山、そしてリリーフエースの武田久と勝ちパターンにもっていった日ハムを攻めて、古木の犠牲フライでまたまた同点。 そしてその裏、マウンドに上がったのは背番号99、横山。 そう、昨年まで日ハムに所属していたこの横山。ベイに帰ってきたのはいいが、一体何をやってるんだろうかと思ったら、しっかり恩返しの場を与えられておりました。 そして佐々木と比較されて小魔人と呼ばれたこの横山が別人のような安定感で日ハム打線を抑え、また一方の日ハムは金森を投入。 荒れ気味だった終盤を伏兵の両中継ぎが締めて試合を落ち着かせ、そのまま延長戦に突入。 9回を終えてすでに10時をとうに過ぎていたこの試合、まぁ地下鉄も24時まであるんだし、それまでには終わるだろうと思って観戦しておったが、とにかく試合展開が妙に遅いこの試合。どうも相川のサインや指示に時間を食いすぎてる気がしなくもないが、追い込んでからのヒットが多かったせいか、やたらと試合が進みません。 だんだん、帰りの時間と逆算しながらの観戦となったが、明日は平日、仕事や学校のある人が9時過ぎには帰り始め、11時半にはシャトルバスが無くなるというのでその辺りでまたごっそり減った札幌ドーム。 しかし、それでもドームで観戦し続ける人たちって何者ですか?こんなに暇人が多いのだろうか。 延長に入って総力戦の様相を見せてきたこの試合。 日ハムは全ての野手を早々に使ってしまったため、途中で代走に投手の須永を使わないと間に合わない状態。 一方の横浜は最後まで野中を温存。さらに代打が必要なら吉見やホセロまで控えるという念の入れよう。 しかし、それでも決着はなかなか付かず、とうとう11時半を回ったこの試合。 ヤバいのぉ。地下鉄の最終便が24時。さすがにそろそろ終わってくれないと終電が無くなってしまうではないか。 札幌ドームからはとてもじゃないが地下鉄が無くなったらタクシーしか交通手段が無いが、給料前でそんな金もあろうはずがない。 もうどっちでもいいから、決勝点を取ってくれんかのぉ。 そして23時40分。逆算してさすがにこれ以上はマズいので球場を後にしたかものはし。 この2連戦。ついにどちらの試合も最後までは見られませんでした。
最長試合… 23時40分まで観戦
家に着いたのは日付の変わった0時30分。その頃ようやく速報メールが付いたが、どうやら引き分けだったようです。 とりあえず負けないでよかった。 どうやら今日の試合は、12回までの試合としては史上最長だったらしい。 これが延長15回まであったら、いったい何時までやっていたんだろう… 間違いなく、入場料分は楽しんできたと思います。6時間もいれば、さすがに…
田中幸雄 札幌ドームにあった田中幸雄2000本安打記念展示