ホームシック | 子育て万事再三ジレンマ

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南半球の国で男女一児ずつ子育て中。

Facebookには書けない本気の親バカ話を本気で書くためブログを開始。

先日義姉に会ったら、息子の様子を聞かれた。

「ホームシックとかはどう?」

「そんなに無いみたいよ〜。」

軽く流して終わると思ったら、


チラリと一緒にいた甥(義姉の子、つまり息子にとって従兄弟)に目をやり、うっすら笑みを浮かべて「うちの子が電話で話した時は結構ホームシックにかかってるみたいだったけど」。


だって。


あ、答え知ってるのに質問するやつだったんだ。

こういうの嫌い。




今のところ泣いて「帰りたい」と電話して来ないので、母目線では息子はホームシックにかかっていない。


そりゃ友だちや家族を思い出して寂しくなるときはあると思う。


だけど今の息子の状況ではそんな気分に浸っている暇は無いから。



それにホームシックについては渡航前に息子もいろいろ思うところがあったようで、数回に渡って母と話をしている。


日本から当地にチャレンジしに来た19歳が、ビザは一年以上残っていたのにホームシックで帰国とか、元チームメイトが欧州6カ月の予定でチャレンジに乗り込んで、ホームシックで2週間で戻ってきたとか。息子の周りだけでも実例が幾つかある。


だけどそんな中、息子がいつも言っていたのは、有名なAリーガーが15歳でイングランドに単身渡り、トライアルからアカデミーU16に入って、ホームシックにかかり母親に泣きながら電話した話。


「帰ってくるな」


って言われたんだよ、お母さんに。



正直、ここでこのお母さんが「帰っておいで」と言っていたら、彼はプロにはなって無かったと思う。


U16からの4年間で精神的にものすごくタフになったとインタビューでも言っていた。



だからは息子と母の間では、ホームシックにはなるだろう。そしてそれは当たり前。

どうしてもダメだったら、泣きながら電話してきても良い。

だけど帰っておいでは言わないし、帰りたいとも言わない。


渡航前にそんなやり取りをした事は義姉は知らないし知らなくても良い話かなと思う。



大体、母は18歳で実家を出たし、その時やりたい事に神経集中していて、ホームシックにかかったか覚えてない。

実姉のひとりは18歳で実家を出た時、初日だけ悲しくて食べ物が喉を通らなかったとこの前言っていた。翌日からは通常運転。


そんなふうに実母に育てられた。

(第一子以外は全員18歳で家を出ている)


だから結婚するまで実家で暮らしていて、今も実家から徒歩10分圏内に住んでいる義姉とは、子どもの手を離すタイミングの感覚も少し違うんだろう。



母は息子の行手の邪魔はしない。

15歳のJamie McLarenのお母さんと、気持ちは同じ。