間違った環境意識とそれによる間違った対策のせいで虻蜂取らずになろうとしているスキー場業界。
今回はその一例としてオイラが良く行く白馬五竜を取り上げる。
かのスキー場はこんな事を言っている。
以下引用。
白馬五竜の環境と、SDGsへの取り組み
白馬五竜では、私たちが提供する美しい自然環境をこの先の未来に残し、持続可能なリゾート運営を実現するため、 CO2の削減をはじめとした環境保護の取り組みを行っています。
これまでも冬のナイターの営業を100%再生可能エネルギーでまかなってきましたが、2023年12月より、運営する施設全体の電力を100%再生可能エネルギーへと切り替えました。年間を通してゴンドラやリフト、 レストランやショップ等の施設、降雪機に至るまですべての使用電力を切り替えたことは、ゼロカーボンリゾートの実現に向けた大きな一歩となります。
環境理念
当社は、自然環境に恵まれた北アルプス・五竜岳の尾根から山麓にかけて、スキー場を開発してまいりました。これからは、環境負荷の低減に取り組むことは勿論のこと、自然回帰に努力する等、地球環境の保全に配慮した事業活動を積極的に展開することによって、地域社会と自然環境の調和を図り且つ、会社の合理的・効率的経営に結びつける所存であります。
行動指針
1. お客様の満足度を常に考え、「最高のサービスと感動」をモットーに、お客様から信頼される企業になるよう努めます。
2. 環境負荷につながる事故防止と汚染の予防に努め、負荷の低減を図ります。
白馬五竜 SDGsと環境への取り組み by 白馬 五竜 on Prezi Design
で、その結果がこれ↓ですか?
アダルト一日券7500円也
オンラインでリフト券を買うと最大1000円お安くなる。
でもこれは人件費を電気代に置き換えているに過ぎない。
電気は余計に使われることになっている。
それとも某ニセコの様にカネの無い日本人など来なくて結構と言う心算なのだろうか?
イメージ戦略上そうしているのかも知れないがこんなのに協賛しているから。
POWって云うんだって。
SUSTAINABLE RESORT ALLIANCE | POW JAPAN (protectourwinters.jp)
「グリーンなスキー場で滑り続けよう」というスローガンなのだが、グリーンなスキー場?
スキー場はホワイトでなければ滑れるはずが無い。
再エネはそれ自体では電源として自立できない。
だから火力発電のバックアップが必ず必要になる。
つまり再エネを増やせば増やすほどバックアップ火力が必要になり、二酸化炭素を増やし続ける。
=温暖化を増進して滑れなくなる。
バックアップする火力発電所は、再エネの電気が優先して使われることによって、採算を維持できない。
よって電気代を上げなければ火力発電所を維持できず、それらの負担はuserがせざるを得ない。
電気代=リフト代が上がる事を意味する。
「いつまでも滑れるようにしよう」が環境も守れずスキーも出来なくなる結果になる。
こういうのを「虻蜂取らず」と云うのだ。
脱炭素を言うのであれば現在遊んでいる多くの原子力発電所を稼働させるしかない。
原発を稼働させれば電気代が下がりリフト代も下げられる。
安定的に電気を作れるので火力発電所の稼働も最小限で済む。
ドイツ、昨年のCO2排出量は横ばい 目標達成できず | ロイター (reuters.com)
隣のフランスから原子力で作られた電気を輸入できる(つまり脱原発などしていない)ドイツは二酸化炭素排出量の削減目標を達成できなかった。
ドイツの電力料金の構成と再生可能エネルギー付加金の推移‐ドレスデン情報ファイル (de-info.net)
これもウソが含まれている事に気が付かなければならない。
再エネ賦課金を下げたと書いているが、その一方で化石燃料に税金を掛けている。
要するに再エネ賦課金が税金として徴収されているに過ぎないのだ。
それでも電気代は上がり続けている。
繰り返すが脱原発などしていないドイツはエネルギー政策に置いて完全に失敗していると言って良いのではなかろうか。
なぜコイツラの失敗を目の当たりにしながら、追随せざるを得ないのか?
馬鹿らしいことこの上ない。
いつまでもスキーが出来る環境とリフト代でありたいのなら原発を再稼働させるしか方法が無い。
こんなのが環境に優しいとでも言う心算なのか?
高田純博士のⅩから拝借いたしました。