202109-552:ゴミを手で拾うリスク | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。


ショウヘイ・オータニがグランドに落ちていたゴミを拾うシーンを美談として話題になりましたが、彼の祖父の時代に自分の会社のパブリックスペースに落ちていたゴミを拾ってポケットにしまったCEOがいました。従業員はこのシーンを見て、見習う者はすくなかったような気がします。ロビーを掃除する係の仕事を奪うことにならないか心配したのかもしれません。

現下のコロナ禍にあっては、CEOがゴミを直接手で拾いポケットにしまうという行為は感染対策上問題になります。CEOが不用意に感染するリスクを負うような会社は取引先が嫌うかもしれません。安心・安全を題目に唱える官邸なら、別の地平のこととして関わらないことでしょう。

ゴミを拾ったら疫病に感染するなどだれも考えなかった、おおらかな時代のことです。