万引き被害で潰れる本屋があると聞いています。
スーパーでは監視カメラと巡回で万引き犯がつかまるシーンをテレビでたびたび流しています。
監視カメラは万引きと従業員のつまみ食いを監視しています。
それでも、万引きや従業員の不正、売上金の横領は根絶できません。
金融業界では、生涯賃金を上回る額の横領事件がたびたび発覚し、トークショーのコメント屋さんにおいしい材料を提供しています。
昨今は情報化が進み、スーパーのレジではつり銭は機械が払い出しをしますので、入力金額と現金が同額なら、つり銭の多い少ないは発生しにくくなっていますし、入力金額と現金の照合は履歴が残るので従業員がレジからつまむことは非常にやりにくくなっています。あとは、バーコードを通さないで仲間に商品を横流しするのをけん制すればかなり不正は減りそうです。
スーパーやコンビニの高度なレジシステムがない、領収書を発行しない、日銭商売の牽制ですが、これは非常にむずかしいです。なにしろ、原始的な自計化処理ですから、記帳金額に現金を合わせればいいということです。飲食店のスタッフが調理場からお客様のテーブルに運ぶプライベートスペースで盛り付けや見た目に影響しないお上手なつまみ食いをしたら、だれもわからないということと同じような手口です。昨今の慢性的な人手不足の職場では、経営者はわかっていても黙認して人手を確保することが優先されるようです。もし、人手不足で事業存続が危うくなる心配がないとしたら、不正を抑制するために教育や監視システム強化にカネをつかうより、そのコスト分を給料に上乗せし、かつ、悪さをした従業員は即日解雇というのが有効かと思います。
日銭商売の職場は昔はおおらかでした、理由は簡単です、原価率が低く粗利がたくさんあったのです。
目の粗いざるでどんぶり勘定でむだ遣いがあったのですが、それでも十分儲かっていたのです。だから、従業員のつまみ食いは想定内でした。今は違います、遊びの部分まで絞っていますので、少額の横領やサボタージュが赤字決算を招いてしまうのです。
どうしたらいいか、解はいつも同じです。信用できない人には近づかないということです。