金融業者の正常な資金回収業務 | 団塊世代の"愚考にため息"

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ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

出張4日目

長野盆地の本日のお天気占いは雨です。

昨日の午後は松本市内に行ってきました。

 

不良債権を抱える金融業者は、かつて行員を融資先企業の経理部長に出向させ事業再建のトリガーそして債権回収促進を狙いました。

周知のとおり、素人経理マンに営業強化は荷が重くこの手口はすたれていきました。

次の一手は外部スタッフを経営陣に送り込むことでした。

金融業者派遣の落下傘スタッフで高給の幹部登用ですから、生え抜き・在庫従業員は抵抗勢力となります。これもまた、お値段以上のパフォーマンスはレアケースとなっています。

その次の一手は、コンサルタントの経営支援です。

これまた法外な手数料を債務者に負担させることになります。

資金繰りが厳しい負け組会社にコンサル料は更なる資金ショートを生じさせます。

それでも金融業者は問答無用で押し付けます。いい加減な経営をしてきたツケを、払わせるのは当然のことで、リストラと改善計画作成のコンサルは債権回収には必須の施策です。

 

コンサルタント業者はこの債権回収業務の一端を担う、コバンザメかと思っていました。

カタカナと業界用語を使って、つぶれそうな会社に再建方法論をレクチャーします。

もちろん授業料は儲かっている会社と同じレートで負け組割引は無しです。

 

ところが昨日あるコンサル業者にアポなし訪問して自分なりの新発見がありました。

金融業者が融資先のコンサル業者に、同じく融資先の企業を強く紹介していました。

理由は、コンサル業者に仕事を与えて、その収入からコンサル業者の債権回収をするということでした。

 

これで納得です、今まではコンサルが金融業者にアールを渡して仕事を回してもらっていたと勘ぐっていました。実態は、金融業者の正常な資金回収業務でした。