基本は敵を知ること | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

戦争とビジネスの基本は敵を知ること。(米国ドラマのセリフの一節)

 

たてこもりの犯人が要求をしてこないと、警察は有効な対策がとれないと刑事ドラマでプロがいいます。ドラマでは、犯人は要求しないことで警察の捜査を混乱させ有利な立場をとり、結局要求をだしてきます。

 

勝負の世界でも同じです。

相手に手の内を明かせば、次の手をよまれ優位性がなくなります。

 

国会や都議会で、証人喚問とか説明責任とかいって相手の実態を知ろうとします。

黙秘権はあっても、黙秘すると心証が害するので行使は控えるほうがいいといわれます。

責められている側が知っていることを明かしてしまうと、立場は極めて不利になります。

 

負け組はすべてを明らかにしたところで、情状酌量はあったとしても負けは負けなのであります。勝ち組は、負け組の明らかにした真実から取捨選択して都合の良い事実を構築します。

負け組の言い分には真実があるという人がいますが、真実の積み重ねが歴史となっていないことは、世間の常識であります。