ほんの2~3年の短期間ですが一緒に仕事をしたことがある知人について、現在の仕事仲間から近況が漏れ伝わってきました。
酒肴に近い話で、それが何かという類の話題であります。
それ故に、トークショーのコメント屋さんのような立場で、自分なら「こうする、ああする、そうはしない。」などと語れるわけでもあります。
どうやら、本業の売り上げ減少で、会社が先行き不透明になってきているようです。
株と為替の占い師の先生方が使う言葉で表現すれば、この銘柄は上昇トレンドから下降トレンドに転換したようで、買いの対象から除外した方がよさそうです。
その証拠に、この人は、本業の儲けの減少を本業とは無縁の業界の新規事業で挽回しようとしています。新規事業には当然ながらカネがかかります。事業が黒字転換するまで資金繰りに困らなければ生き延びることができますが、多くの先例はネガティブです。やらなければジリ貧でいずれ資金枯渇、やったとしても成功する確率は高くありません。どちらを選ぶかは、経営判断です。コメント屋さんの出番ではありません。
それでもひとこと、手品師の常識を参考にすべきです。練習で成功したことのないマジックは本番でやってはいけないということです。もちろん本業以外に活路を見つけて甦った幸運な企業はあります。でもレアケースです。
だれも明日どうなるか知りませんから、やらなければ何も始まりません。でもハイリスクです。ハイリターンを手にする先例は少ないのでハイリスクというランク付けがされているのですが、当事者はそのからくりを無視します。起死回生、捲土重来を願ってさいころが振られます。多くの場合、成功を期待して着手し、1年もたたずに多額の授業料の請求書が届きます。
吉野輝一郎