箱根山の登りの局面 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

米国大統領選挙の年は、株価は下がらないといわれていると株屋さんが年末にいっていました。ところが年が明け大発会は大きく下げたので、今までとは違うかもしれないと占う株屋さんがでてきました。年初にネガティブな占いをする株屋さんは歓迎されませんが。

年始の1週間、株安ドル安が続きました。
東日本大震災、それに続く東電と民主党内閣が元凶の人災は1000年に一度の未曾有の事象でした。今年はアラビア半島の地政学的リスク+東アジアの水爆実験+中国の市場不安が共鳴して、昭和の米国との戦争で負けて以来のネガティブな商状となっています。

いつもそうですが、含み損が膨らみ続け、個人投資家が損切りに追い込まれたところで底入れとなります。売る人がいなくなるので、プラスに転じます。

損切りして再スタートするのは、
往路でトップ集団に引き離され、復路で一斉スタートする駅伝レースの下位集団に似ています。駅伝と同じで、復路でも下位集団はトップグループに引き離れて、たすきが途切れてしまいます。

結局往路の負けは復路で挽回できません。
今年の株と為替の取引は、目下箱根山の登りの局面なのでしょう。
体力のない参加者には縁のないレース展開になりそうです。

吉野輝一郎