合成の誤謬 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

それぞれの人は合理的に行動していたとしても、全体としては好ましくない結果をもたらしてしまう状態を、経済学では「合成の誤謬」というそうです。

たとえば、あの福島原発の人災で、政権担当には素人のような政治家グループと東電エリート集団に原子力関連の高給官僚たちが、それぞれ最善の方法で対応した結果、相乗効果でよくなるのではなく、最悪の状況が発生したということです。

光の単色を重ね合わせていくと透明になりますが、絵の具は色を重ねていくと黒になります。危難を回避するために各部門が単色で描いたきれいな絵を重ねると、黒になるか透明になるかどちらでしょうか。合成の誤謬は、光の単色のような意思決定ならば発生しないかもしれませんが、いずれにしろ、後講釈には変わりがありません。

吉野輝一郎

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