やってはいけない投資手法 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

バブルの頃、事業の多角化が流行り、勤め先がイタリア製カーボンフレームの自転車販売に関して、ヨーロッパの企業と日本市場でのライセンス契約を締結しました。バブル崩壊とともにこのプロジェクトは霧消しましたが、イタリア製のカーボンフレームにシマノの部品で組み立てたサンプルの自転車(当時は高価でした)がPMの手元に残りました。

バブル崩壊後の空白の20年、このバイクは自室のインテリアの一部になっていました。魔が差したというか、断捨離の引き金になったのですが、近所のママチャリ専門の自転車屋さんに頼んで部品を取り寄せて、このバイクに鍵とスタンドをつけてもらい、街乗りデビューしました。またブレーキがホイールにあたって異音がしたり、トップギアに入らなかったりという不具合も調整してもらいました。

街中を走るにはスタンドがあると大変便利なのですが、展示用でスポーツ仕様で軽量のバイクのため、鍵もスタンドもライトも付いていませんでした。泥除けもないので濡れた道路を走ると大変なことになります。カゴもないので、買い物もしません。ライトがないので夜道も走りません。

見かけだけで使い勝手の悪い自転車でした。コストパフォーマンスで評価すると、損切りの対象です。それに部品を追加し手を加えたのですから、やってはいけない投資手法に手をだしたことになります。

結局、タイヤ・チューブ・鍵・スタンドなどを交換して300KMほど走って、断捨離の対象となりました。おかげで、5万円も出せば、使い勝手のよいクロスの新車が手に入ることを知りました。

20年前のベンツよりトヨタの新車のほうが快適・安全・割安というのと似ています。今回の授業料は5万円強でした。

吉野輝一郎

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