お坊ちゃまのきままな暮らし | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

大手都市ホテルには、地方の老舗旅館の子弟が縁故入社してきます。
こういう若者に対する周囲の待遇は、彼が将来継承するであろう施設の規模で決まります。

昔所属していた職場にそういう待遇の後輩がいました。彼は経営には関心がないようで、もっぱら親許からの資金を使って気の合う同世代の仲間と東京の夜を楽しんでいました。

当時はお坊ちゃまのきままな暮らしと思っていましたが、そうではなかったようです。地方では手に入らない一流大学卒の優秀な人材と同期の桜になり、同じ釜の飯を食い、自分が主となった暁には、頼りになる仲間として招へいする道を着々と整備していたようです。

帝王学は従業員と一緒に働いている間は学ぶことができませんが、将来の自社の経営基盤強化のスタッフとして、若手キャリア組の品定めをしていたようです。