30分前出社 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

某企業集団の本社ビル勤務の女子社員は、すべて縁故採用でした。
取引先、同業者、銀行、政治家、著名人などの御令嬢です。

親御さんたちにとっては、娘の勤務先の内情がわかる半面、人質みたいなものなので、この企業集団と敵対的な関係にはなりにくいです。当のお嬢さんたちは、両親や親類縁者に迷惑をかけるような行為は慎むという自制心が機能します。

そういう弱みと強みの中で、3か月の新入社員教育は花嫁修業の一環として厳しく実施されました。研修担当者はお嬢さんたちの勤怠と行儀作法に特に配慮しました。始業時間の30分前に本社ビルに到着しない女子社員には、その場で帰宅を命じられました。

もちろん、男子社員は定時の60分前です。さらには月曜火曜は定時の2時間まえに定例会議が設定されていました。

従業員の方で、考え方を変えれば何ということはありません。
出社時刻をサマータイムにするだけです。