リーマンショックや欧州債務不安の後遺症がまだ残っていた頃、当日の商状を紹介するコメント屋さんの一人に、耳障りな声の主がいました。メディアに流すには聞き取り難いほど低い声でコメントを発する人でした。この人が登場する日は、パスしました。何しろ低い声なので、聴いている方が、だんだんと気が滅入ってきます。
これはキャスティングミスだと思いますが、いろいろ背景があって採用したのでしょう。
営業部門に配属されて間もない頃、上司から最初に指示されたことを今でも覚えています。
「電話を取るときは、普段より高い声で話すこと。」
低い声は消極的でネガティブな印象を受けるので、明るくはきはきと高い声で応対するようにというのが、声で商売するときの基本であると教わりました。
それでも、相場が大幅反発したときの「フランク永井」もどきのコメント屋さんの声は、少しキーが上がっていたような気がしました。