3月9日から欧米は夏時間となります。
初めてこのサマータイムを実感したのは、ロンドンのホテルでした。
ビジネスミーティングで、ドイツからフランスを経由して、最後の1週間のスケジュールをロンドンでこなしているときでした。
初めて外資に転職して、初めてのロンドンでした。
外資企業は、日本の伝統的な企業にくらべるといつも戦国時代です。儲かっている会社ほど群雄割拠しており、従業員同士が自分の将来は自分で決めるためにしのぎを削っていました。平和な日本企業から異業種の外資に転職したので、最初は苦労しました。
その一つが、夏時間でした。まったく関心も知識もなかったので、サマータイムを当然のこととして生活している同僚が、新参者に教えることはありません。その日の予定をすべて終え、ホテルに戻ると、ロビーに人だかりがしていました。今思えば、1時間の繰り上げを酒肴にしたイベントでした。人為的に時間がスリップするわけで、なんとも不思議な感じがしたのを覚えています。